世代も立場も超えて、入り混じり語り合う「100人1000年はたらく会議」

2024年3月、29歳以下の若者と「これからの1000年を紡ぐ企業認定」認定企業が出会い、交流する「100人1000年はたらく会議」を開催しました!

ぼくたちは、もっと心地よく、働くことができるはず。
学生もフリーランスも、社会人も経営者も、
世代も立場も背景もさまざまな100人で入り混じり、
ぼくたちのこれからを語ろう。

そんな呼びかけで集まった参加者の皆さんと共に、あたたかく思考を揺さぶられる時間を過ごしました。トークセッションのゲストは、こちらのお三方です。

  • おのみず株式会社 代表取締役 勅使川原 真衣(てしがわら まい) さん
  • 株式会社ウエダ本社 代表取締役社長 岡村 充泰 さん
  • 京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK) 
    イノベーション・コーディネーター 井上 良子 さん

今回のトークセッションは、勅使川原さんの著書『「能力」の生きづらさをほぐす』に共感した運営メンバーの、「ぜひ若者たちと一緒にお話を伺いたい!」という思いから実現しました。

冒頭から、勅使川原さんが会場に向けてどんどん問いを投げかけます。

「できる人が多くを手にすることが、本当に当たり前なんでしょうか?“できる”と“できない”の中身っていったい何なんですか?」

「ある場所では称賛されたことが、違う場所ではぼこぼこに酷評された。そんな経験がありませんか?」

これまでの常識を見つめ直す問いに、参加者の皆さんの表情にはさまざまな感情が浮かんでいました。勅使川原さんは、能力主義によって起こる「断定」「比較」「序列化」をやめて、主観的な情動を声に出していくことが大事だとおっしゃいます。

経営者であるウエダ本社の岡村さんからは、「他者から指示されたことでは、人は100%の力を発揮できない。」と、さまざまな実体験を交えてお話しいただきました。

「必要だと理解できて自分ごとになると、放っておいても自ら動き始めます。時間はかかりますが、長い目で見るとその方が絶対いい。」

自分自身がどんな人間なのかを、多面的に捉えることが大事ですよね。」と話すのは、SILKの井上さん。

「一人で考えてもわからなかったことを、他者とのコミュニケーションの中で発見することもあります。就活の面接の場も、そういう場になったらいいなと思います。もっとシンプルに、お互いが考えていることを言い合える場に。」

今まさに就職活動中の学生さんも多く、会場からは、面接やグループワークで感じたモヤモヤや、自分自身に対する迷いについて語り合う声も聞こえてきます。

企業で長年働いてきた人、学生、そして20代の社会人、イベントの後半は、それぞれの視点から感じたことをシェアする時間をたっぷり作りました。

最後のグループセッションのテーマは、「私たちがいきいきと働き、生きるために、自分磨き・成長以外でできることは?」。

これまで、企業の方向けのイベントと若者向けのイベントは別々に開催してきた私たちにとって、年代も立場も違う両者が入り混じる場というのは、とても新鮮でした。

高校生・大学生も社会人歴数十年の方も、フラットな関係性でお互いの感性や考えに触れ、発見や共感が生まれる。そんな場が実現し、皆さんがいきいきとした表情で話されていることに、どんなかたちにはなっていくのかまだわからないけれど、確かに希望があると感じました。

↓イベント告知フライヤー(pdfが開きます)↓

ご登壇・ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。今後のイベント情報や活動レポートは、「1000とKYOと」のSNSで発信していきます。ご興味を持っていただけたら、ぜひフォローしてください!

写真・文:柴田 明(SILK)