これからの1000年を紡ぐ企業認定授与式イベントレポート
2016年4月22日13時より16時半まで、烏丸六角の池坊会館にて、「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の認定授与式イベントを開催しました。このコラムでは、参加者のHome’s vi副代表理事の淺田雅人様にお寄せいただいたレポートをご紹介します!
2016年4月22日、池坊会館で開催された、これからの1000年を紡ぐ企業認定の認定授与式とシンポジウム、ダイアログに参加しました。
認定授与式では、6社の認定企業の代表者の方々が京都市長から認定書と北山杉のトロフィーを授与され、京都市長からスピーチがありました。
<認定企業6社>
株式会社 和える
IKEUCHI ORGANIC 株式会社
株式会社 坂ノ途中
有限会社 シサム工房
株式会社 食一
Dari K 株式会社
シンポジウムは、認定企業6社の代表者と、認定制度の審査委員である原良憲委員長(京都大学 経営管理大学院 教授)、辻井隆行委員(パタゴニア日本支社支社長)、髙津玉枝委員(株式会社福市代表取締役、イノベーション・キュレーター塾塾長)、そして、京都市 ソーシャルイノベーション研究所の大室所長(京都産業大学経営学部教授)がお話されました。
私も今までに何度も今回のような社会活動の団体表彰式に出席したことがありましたが、表彰やスピーチのみの場合が多かったので、今回の認定式では今までになく楽しませて頂きました。
特に印象的だったのは、認定企業それぞれが取り組んでおられる活動とその想いを伝えたあとに、「船を頂いたんですが、これを漁村の活性化や漁師の育成にどうやって使ったらいいでしょう」(「食一」さん)とか、「京都の子育て層にどうやって認知してもらったり、アプローチしていけばいいでしょうか」(「和える」さん)など、今まさにぶつかっている課題を表明し、全参加者を交えながら考えた時間でした。
こういった認定企業さんから出されたお題に、参加者のみなさんが同じ目線で課題に取り組み、「こんな人を紹介できますよ」とか「あそこにこんな場所がありますよ」とか「私の活動のなかで協力できますよ」など、それぞれが出せる小さな資源やアイデアを提供しあう姿は、社会全体で支えあった未来像を具現化していたように思います。
社会課題に取り組む活動がつまづきやすい多くの場合は、「活動する人」と「参加する人」とのあいだに距離感が出てしまうところです。「良い活動しているね。がんばって。」というものです。それでは、審査委員長の原先生がおっしゃられたような、「社会全体のエコシステム」には育っていかず、社会は変わっていきません。
今回認定された6社はいずれも素晴らしい事業をされていて、その取組みや想いには大変共感できました。ですが、まだまだ社会のメインストリームのなかでは小さな動きなので、こういった小さな芽をたくさんの方々が育んでいける今回のような彼らを支える場が増えていけば良いなと思いました。
個人的にも約1年半の育児休暇をとっていて、こういった社会活動とはずいぶん離れておりましたので、今回の認定企業のみなさんや参加者のみなさんからエネルギーをたくさん頂いて、ソーシャルビジネスの作り方もゼロから学び直そうと思いました。ありがとうございました。