-
経営理念
ごまで世界平和
ゴマを通じて途上国支援と愛のある食卓づくりを目指してます。
-
社会課題の解決
パラグアイの小規模農家がゴマで安定収入を得られるよう、事業を展開
ゴマの生産は、機械化できず手作業で作られ手間がかかるため、多くは途上国で生産されています。パラグアイの農家は安くで買いたたかれたり、微量な農薬で輸入拒否されるなどかなり弱い立場で取引されてきました。さらに、より安価なアフリカ産のごまが出回るようになると、パラグアイ産のごまの輸出量が落ち込み、ごまを食べる文化がない現地では国内消費もないため、農家の収入が激減する事態が起きていました。
①生産状況と国際価格に左右される経済の改善
②ゴマ生産を担う小規模農家の生計向上
③原料としての農産物の高付加価値化
という課題を解決するためJICAの進めるODA(政府開発援助)プロジェクトの一員として、2016年からパラグアイに赴き活動しました。
── どのような取組をしていますか?
JICAや現地の農家・農協、アスンシオン国立大学と協力し、下記の普及・実証事業を行いました。
<ゴマ製品の加工技術、機能性食品の研究・開発>
買いたたかれるリスクを減らし、農家が安定収入を得られるためには、原料としての生ゴマを出荷するだけでなく付加価値を高めるために食品加工が必要です。そこでゴマ生産者をはじめとする関係者へ加工技術ワークショップを行いゴマの焙煎から杵つき、簡易加工技術を伝えました。
<ゴマ製品の販路作成、マーケティング方法、他業種・ ゴマ関係者との連携>
パラグアイの嗜好調査を行い現地の味覚に合わせたゴマ加工食品を開発。ゴマの効能を紹介するパンフレットやレシピ集の作成を行い国内市場開拓につなげました。
<ビジネス展開計画の策定>
当初の計画では、現地法人を設立し製造から小売まで一貫して行う予定でしたが、現地での収益化が困難と判断し、できるだけ経費を抑え利益を最大化するゴマ加工品の輸出という事業展開へ修正を行いました。
── どのような成果が生まれていますか?
パラグアイでは、加工ゴマ製品開発により高付加価値化、国内における市場開拓、ゴマ輸出先の多様化などによって小規模農家が安定して収入を得ることができてきました。また本事業を機に、ゴマ加工事業で起業した人も現れました。今後は日本への加工品の輸出など、さらに多くの国へ販路を広げていければと考えています。
活動の中で、様々な人の協力によりパラグアイ大使館でゴマの試食会を開くことができ、弊社の製品をギフトで採用していただけました。普通、個人ではお会いすることも難しい大使館との機会を作れたのは、ビジネスを優先するのではなく、まず、共に歩むことを考え人との縁を大事にしてきたからこそです。途上国にはお金がなくても、思いやり(愛)と助け合いが残っていて、反対に便利さとお金を重視している日本では、愛が失われています。当社は単なる途上国支援ではなく、その懸け橋となる取組を行うことで、結果的に事業も持続可能になると考えています。 -
従業員・顧客・取引先への配慮
相手の立場に立ってみることによる〔思いやりと助け合い〕
一番大切にしている事は、相手の立場に立ってみることによる〔思いやりと助け合い〕です。
・従業員に対して、時間や労働の管理は行いません。それぞれが、お客様や相手の幸せにつながる行動をするようにということだけ伝えています。
・取引先の飲食店からの要望を受け、独自のごまブレンドを納品し、料理を引き立てるサポートを行っています。 -
地域社会への配慮
女性や若者の自立支援セミナー、物々交換のマルシェを開催
持続的な社会を目指すために、お金は平和の手段とすべきと考えているので、お金の存在しない国「ごま共和国」を掲げ、次のような活動を行っています。
・社会的に弱い立場の女性や若者の自立支援としてボランティア講演を全国で開催しています。講演ではこれまでの経験に基づく起業や経営に関するアドバイスを行い、自身がやりたいことのサポートをしています。コロナ以降200回を超えるボランティアセミナーです。
・それぞれが持っているモノやできるコトを持ち寄り、お金の消費ではなく物々交換によるマルシェを開催しました。 -
環境(未来の社会)への配慮
収益の一部で、植林事業や農業に携わるすべての人のお手伝いを
当社では、「セサミグリーン運動」の普及活動を行っています。セサミグリーン運動とは、アメリカに実在した「セサミストリート」を模範として、ごまを通じて平和活動とビジネスとを融合し、その収益の一部で植林事業や農業に携わるすべての人のお手伝いをする運動のことです。
また、「リグナンゴマ」の産地であるミャンマーにおける農地の開墾、農家の発展を願い、世界平和につながるビジネスであるという意識を持ってごま素材の展開に努力する運動でもあります。
普及会会員が、普及会の平和のシンボルである「胡麻シード」を象徴とできるよう、お互いに協力体制、情報の共有、交換ができる場であり、従来のサプリメントを主体する「健康食品業界」が活性を欠いている現状を見据え、新しいビジネス形態、サプリメント形態を模索していく土台となるものです。