これからの1000年を紡ぐ企業認定

[社会・地域貢献部門]

2023年度認定

株式会社アドプランツコーポレーション

代表:増永 滋生

株式会社アドプランツコーポレーション

京都の自然を守り、風土を継承する活動を行っています

嵯峨嵐山の生物多様性保全と景観再生のため、地域住民を巻き込んだ環境保全プロジェクトの実施などを行う、環境コンサルティング企業。多様な担い手に関わってもらえるよう、イベントの企画や、大学や小・中学校と連携した教育事業にも取り組んでいます。

次世代を担う人たちへのメッセージ

食から京都の観光と環境を再生する活動に参加しませんか

京都の価値ある自然景観(アカマツ林、竹林、水田)は人との関わりが希薄になったことから荒廃した環境となっています。こういった環境の再生は京都が誇れる食材(マツタケ、タケノコ、お米)の再生にも繋がります。私たちは、環境を改善し京都が掘れる食材や景観の再生活動を行っています。アカマツ林、竹林、水田の再生活動、副産物を使った商品開発等に参加してみたいという方は是非ご連絡ください!

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  • 経営理念

    自然を通して伝統と文化を次世代へ

    地域の風土を保全再生し、自然をキーワードに伝統と文化を次世代に繋ぐ

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  • 社会課題の解決

    嵯峨嵐山の生物多様性と自然景観を守る

    ①自然環境の課題解決、②地域づくりへの課題解決、③農林業への課題解決といった大きく3つの課題解決を行っています

    ── どのような取組をしていますか?

    1事業を通じて地域と共に発展
    京都の自然を守り、その風土(歴史・自然)を継承する活動を行っています。プロジェクト地である嵯峨嵐山の生物多様性保全と景観再生のため、自然環境を調査し、重要種保全、外来種除去、山地・農地の維持管理を行っています。
    2自助努力及び地域企業相互の連携の促進
    弊社は地元団体(景勝・小倉山を守る会、嵯峨地域農場づくり協議会、ひとともりデザイン研究所)などと地域連携を図りながら、生物多様性保全、景観再生の取り組みを行っています。また、イベントなどを通じて情報発信を行うことにより、地域の自然を地域の人々で守る輪を広げる活動を展開しています。
    3多様な担い手の活躍
    多様な担い手が参画しやすい仕掛けをつくっています。リタイヤ組には山地の維持管理活動を平日に参加してもらい、地元小学校(広沢小学校、嵐山東小学校)には総合学習の時間を活用し、地域の風土を知りながら生き物探しを協働で行っています。また、イベントを通じて山の現状を知ってもらい、子供たち、そして若い世代の親向けに、山地の維持管理作業活動を年間2回程度行っています。
    広沢の池周辺の歴史的風土特別保存地区内の稲穂たなびく景観保全として、1次産業の活性化、つまり若手就農家の促進も行っています。

    ── どのような成果が生まれていますか?

    1の成果:自然を再生するには30~50年がかかると言われますが、弊社プロジェクト地の1つである小倉山ではかつては、荒廃した山でしたが、整備活動を続けて10年賀経過した現在、多くの観光客が訪れている。
    2の成果:京都は観光の街です。弊社は観光⁼環境を繋げる活動を行っており、ホテルを中心に企業参画の輪を広げる活動を行っている
    3の成果:環境教育活動を通じて弊社取り組みに賛同して頂ける学生も増えています。例えば京都産業大学、京都大学、同志社大学、大阪府立大学が学びに来られ、小・中学生では広沢小学校、同志社中学校などが参画され(予定含む)、教育的側面からも環境保全の輪を広げている。

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  • 従業員・顧客・取引先への配慮

    大学と連携して、ゼミ活動やインターンの受け入れを行っています

    京都産業大学や京都大学、大阪府立大学、同志社大学との連携を図り、ゼミ活動やインターン生の受け入れなど社員が主体となりながら教育活動を行っている。森林保護・生物多様性には高齢化が進む農林業の活性化が重要と考えており、若い世代にも関心が広がる機会を提供し、将来的に就農を志す人が現れることを期待して活動している。
    テレワークを推進しており、働きやすい職場づくりを行っている(くるみん申請中)
    女性が活躍できる場づくりを行っている(えるぼし認定2級)

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  • 地域社会への配慮

    タケノコやアカマツなど、地元の自然資源を活用した商品を開発

    雇用促進・観光資源の活用のため地元の自然資源を活用した商品を開発し、地元雇用を行っている。また、販売した収益の一部を環境保全活動の基金として活用し、苗木や作業道具などの購入を行っている。
    竹林再生による副産物のタケノコ(京都産)を使ったカレー缶の製造(ふるさと納税返礼品に選定)、竹を使った箸、アカマツを使ったオリジナルブレンドのディフューザーなども開発し、森を守る人の輪を増やすため、企業連携も図りながら活動展開を行っている。
    活用事例として、商品は京都のホテルで使用し、京都ブランドの価値をアピールしている。

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  • 環境(未来の社会)への配慮

    五山送り火や火祭りといった京都の伝統行事を、次世代に繋ぐ

    五山送り火や火祭りといった京都の伝統行事にはアカマツが使用されてきた。昔は薪として使うため自然と間伐されていたが、現代では手入れがされず虫病の影響もあり、枯死がすすんでいる。
    アカマツにはマツグミといった希少種(京都府RDB:準絶滅危惧種)なども生育していおり、希少種保全と景観再生のためのアカマツなどの保全活動を行っている。
    アカマツが成木になるには35年から50年という長い月日がかかる。大学機関、宿泊施設などと連携した保全活動を行っており、長期的な視点から京都の伝統行事を次世代に繋ぐ活動を行っている

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