「問い」を持ち寄り、ともに考える。|SOCIAL INNOVATION meets up KYOTOを開催しました!

2025年12月5日、SOCIAL INNOVATION meets up KYOTOを開催しました!「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の認定企業をはじめ、計7団体にご登壇いただき、参加者も含め約60名の方にお越しいただきました。

この日は、さまざまな分野で活動する登壇者に「問い」を一つずつ持ち寄っていただきました。日頃から考え行動しても、なかなか答えの出ない問いたちに、参加者たちはどのように向き合ったのか。ぜひ、一緒に考えながらご覧ください。

今回は、以下のような問いが集められました。

商店街×インバウンドでどのようなまちづくりができるでしょうか?」

自立に何度もつまずいた若者が、働くことへスムーズにつながるために必要な資源とは?」

「京都を日本中から人が学びに来るまちにしたい―自分たちの事業やサービスを通して、”本質的な学び”を私たちはどうつくりだせるだろうか?」

“推しで繋がる採用の形”をどうつくるか?」

「京都を“世界一やさしい防災都市”にするために、どんな連携やアクションができるでしょうか?」

「ビールの原料となるホップを活用して与謝野町へ来てもらうには?」

「これからのソーシャル・イノベーションの在り方とは?」

はじめに、問いを持ち寄った登壇者のみなさんに、事業の紹介や問いに至った背景について、ピッチ形式でお話しいただきました。その後、参加者と登壇者が問いをテーマにじっくりと対話を重ねるダイアログタイムへ。

「問い」を投げかけられると、私たちは「何か答えをださなければ」と考えてしまいます。一方で、問いを立てる側は、「この問いに答えてください」という姿勢で待つのが一般的かもしれません。

でも、登壇者が日夜悩んで、取組を続けている問いに対して、背景を知らない人たちが「いい答え」を提示することは困難です。また、いきなり「答えを出そう」としても、どこから考えていいか分からずに、立ち止まってしまう経験をしたことがある方も、多いのではないでしょうか。

実際に今回のイベントでも、問いに対しすぐ答えを出そうとして、対話が立ち止まる場面が見られました。

そんな場が動き出す瞬間。それは、無理に答えを出そうとするのをやめ、そもそもの「問い」に向き合うことをはじめたときでした。

「どうしてその問いを立てたんだっけ?」

「それって、例えばどういうこと?」

分からなさを一緒に楽しみながら、自由に問いを重ねていくと、解像度が少しずつ高くなって、その場に集う人たちの価値観や思考を反映して深まっていきます。答えではなく、次なる仮説が立ち上がってゆくのです。

ダイアログを経て、最後に登壇者の皆さんから各テーブルでの対話のまとめを伺う時間。

今後実践したい具体的なアイデアや得られた気づきを挙げられるなかで、一つ会場全体へと放たれた言葉がありました。

「この場にいる一人ひとりの会社が、より優しい在り方へと向かっていけたら」

そう声掛けをしたのは、合同会社セブンスターズの代表社員である田代貴之さん。

対話を通じて至った、働く会社の「優しさ」が重要であるという答えは、抽象的で大きなもので、一社で目指すことではありません。多くの会社が集まるこの場でこそ、伝える意味のある、力強いメッセージとなり得たと思います。



登壇者とオーディエンスという役割を越え、一つの問いに向き合った今回。参加者の皆さんからは、

「対話を通じて時間をかけて深ぼることで、登壇者の方がどれだけの熱量をもって問いに向き合っているのかを感じ、真剣に向き合いたいと思いました」

「自分は当事者ではないと思っていた課題も、実は間接的に関わっていて、だからこそ自分にできることがあるのだと気づいた」

といった声をいただきました。正解を急ぐのではなく、時間をかけて問いを共有し、ともに悩み、ともに考える。そのプロセス自体が、参加者それぞれの視点や行動を少しずつ変えていく--そんな手応えを感じる時間となりました。

最後に、SILK所長の大室悦賀より

「問を立てて、違和感や不思議さに真摯に向き合っていくことが、結果としてイノベーションにつながっていく」

「問いを持ちながら、日々楽しく、楽しくなくてもしんどくても、走り続けていきましょう」

という力強いメッセージとともに、第1部は幕を閉じ、交流会へ。

ご参加いただいたみなさま、改めて、ありがとうございました!

河南碧衣

河南碧衣

2025年4月よりお茶の水女子大学3年生を休学し、10年暮らした京都・宇治に1年間Uターン移住。言語による表現のうち「手紙」をメディアとして役立てることの可能性を提案するプロジェクトを立ち上げ、京都をフィールドに実践中。