SILK イノベーション・コーディネーターを3名募集します!【8/28まで】

このたび、京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)は初めて公募での採用活動を行います!今年10月から私たちと一緒に働いてくれるイノベーション・コーディネーターを、3名募集します。

初めてのことなのでドキドキしていますが、どんな方に出会えるか、とっても楽しみです!8月の募集開始に向けて、採用にかける思いをメンバーに聞いてみたいと思います。

公募期間:2024/08/05〜2024/08/28

指示もルールもないから、自発的に仕事を創ってもらえたら

─ どんな方に仲間になってほしいですか?

井上:一番大切なのは、自分がやりたいこと・実現したいことを持っていることかな。今までSILKがやってきたこととか、その人自身のスキルや実績とか、過去のことはあまり気にしてもらわなくて大丈夫よね。

石井:そうそう、その人がやりたいことの実現のために、SILKを活用してもらえたらいいですよね。基本的に指示もルールもないから、自発的に仕事を創っていかないとやることがないので。たまたま私たちは税理士、中小企業診断士、研究員みたいな肩書きを持っていますけど、専門性は特に求めていません。

田中:フットワークの軽さは大事かも!他都市との連携を増やしていきたいし、京都外にも広く発信していきたいので、そのあたりにコミットしてくれる人がいたら嬉しいなぁ。コロナ禍の前から対面・集合を前提としない働き方をしてきたし、かなり自由に動ける職場ではあります。

─ だいぶざっくりしてますねぇ。ちなみに、3人がSILKでやりたいこと・実現したいことは何なんですか?

田中:うわ、逆に聞かれた!えっと、なんやろ。

石井:考えてなかったな……。

井上:私は2つあるよ。1つめは、大学と社会との接点を増やして、流動性を高めたいと思っています。私自身のメインの活動は研究だけど、並行してビジネスの現場での企画や実践もしていて。研究と社会での実践をつなぐ人材が、もっと必要だと感じるんです。

大学の中にこれからの社会に必要な知的財産がたくさんあるのに、それをオープンにするのがなかなか難しくて。もっと気軽に学び合ったり実験し合ったりできる環境を、京都だからこそ作れるんじゃないかな。

井上:もう1つは、アジアと京都をつなぐこと。これからは国単位ではなく、市とか村とかコミュニティ単位でのつながりから、イノベーションが起こると思っていて。「自分たちのまちをこうしていきたい」っていう共通の願いを持った地域同士が、それぞれの風土や文化から生まれた知見をシェアして、お互いに学び合えるといいですよね。視察に行って終わりじゃなく、相互に行き来する関係性を“京都発”でつくっていきたいです。

日本って、「ハーバードビジネスレビューにこう書いてあるので、やりましょう」みたいな、外からの影響で動く傾向があるじゃないですか。内側に独自の考えをちゃんと持っているのに。私自身も海外に行って学んだことは多いんだけど、その傾向はすごく気になっていて。京都から“Community Based”※なあり方を発信して、海外から視察が来るような状況をつくれたらと思います!

※Community Based:京都市が企業を規模で分類せず「地域企業」と呼び始めたことに呼応し、一般社団法人リリースが呼びかける企業や経済のあり方。 
https://community-based.org/

田中:僕は、総務や事務の仕事にすごく興味があって。

田中:本業でもバックオフィスの支援をしているし、SOU-MU NIGHT※のようなコミュニティをつくる活動を続けてきました。起業家の支援は各都市で行われているけど、起業家を支える右腕的な人材やバックオフィスにフォーカスしている地域は、まだなくて。

※SOU-MU NIGHT:全国の総務ではたらく人たちが集まるコミュニティ。オンラインでのコミュニケーションに加え、各地でナイトイベントを開催。
https://sou-mu.themedia.jp/

田中:だから、京都市が関わるイベントでそういう話をさせてもらえるのは、すごくありがたい。自治体に対しての働きかけは、SILKにいるからこそできることだと思います。

「京都には右腕人材がそろってるから、起業しやすいですよ!」ってアピールできたら、おもしろいやん。文化的にも右腕人材の大切さを理解しやすいまちだと思うし、物理的にコンパクトだから、そういう伝え方がしやすいですよね。東京や大阪のサイズになると、難しいんちゃうかな。

変わり続けるのがSILK、だからおもしろい

石井:これまでもやってきたし、これからも続けていきたいのは、新しい企業支援のやり方に挑戦すること。SILKという器があるからこそ、柔軟にチャレンジができますよね。数年前の「働き方改革チャレンジプログラム」で、複数の企業が混ざり合って対話する「多対多」の支援ができたことは、大きな経験になりました。

『「働き方改革」で紡ぐ京都の未来 働きたくなる地域企業のつくりかた』(2019.03発行)p6より

石井:「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の認定企業の支援も、企業数が増え、社会の状況も変化する中で、個別対応からコミュニティ型の支援にかたちを変えていこうとしています。士業やコンサルの現場で一人で動いているだけだと、こういうチャレンジはなかなかできません。自分自身も成長して、地域や社会にとってもプラスになるように、進化していきたい。

石井:課題や改善点は山のようにあって、支援者として自分ができることって、その中のごく一部でしかないんです。だからこそ、まわりと連携して面で支援を広げていけるように、コーディネート型の支援人材になりたいと思うようになって。でかいうつわ※という会社も含め、色んな実験をしていきたいですね。ある程度かたちができたら、他の地域にも持っていけるだろうし。

※株式会社でかいうつわ:SILKコーディネーターの石井・田中をはじめフェローの山中さんなどが集まって2022年に設立した、社会のうつわをでかくする会社。
https://dekai-utsuwa.com/

田中:ありがたいことに、SILKで働く中でだいぶ引き出しが多くなったと思います。よかった、3人ともちゃんとあったわ、やりたいこと。

石井:なかったら、多分もう辞めてますよね(笑)

井上:私たち個人も、組織としても、変わり続けるのがSILKだよね。これまで培ってきたものも活かしながら、次のメンバーとどんな新しい展開をつくっていけるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。イノベーション・コーディネーター採用についての詳しい情報は下記の「複業クラウド」ページよりご覧ください。

https://talent.aw-anotherworks.com/projects/53209

このようなかたちでメンバーを公募するのは、もしかしたら最初で最後かもしれません。皆さんのまわりに興味を持っていただけそうな方がいたら、ぜひご紹介ください。新しい仲間との出会いを、SILK一同とっても楽しみにしています!

取材・文:柴田 明(SILK)