「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第4回認定授与式イベントレポート

2019年5月25日、池坊会館にて「これからの1000年を紡ぐ企業認定」認定授与式を開催しました。

第4回認定企業は7社。過去最多の認定となりました。各社の代表者の方々へ、門川京都市長より認定証と北山杉の間伐材で作ったトロフィーが授与されました。ご来場いただいた皆さまからは大きな大きな拍手をいただき、皆さん素敵な笑顔で認定を受けられました。

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授与式では一社ずつ、事業への想いやめざす未来をプレゼンしていただき、参加者お一人おひとりから各社への「応援メッセージ」をいただきました。この日生まれた認定企業同士のつながり、認定企業と参加者の方々のつながりから各社の活動が更に広がっていくことを、とても楽しみにしています。改めて、7社の認定企業をご紹介します。


株式会社 イワタ
事業概要:睡眠環境の改善を目指し、羽毛等の天然素材を用いた寝具を製造・販売
www.iozon.co.jp

実現したい未来│良質の睡眠環境の提供を通して人々の健康増進に貢献したいと考えています。また、「作る」→「使う」→「棄てる」という一方通行の消費を促すのではなく、自然素材・国内木材の有効活用、定番の育成、安全性の確保、メンテナンス、再生、アップサイクリング等によって持続可能な循環型のサイクルを提案しています。

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株式会社 カンブライト
事業概要:地方創生に向けて、地域の食材を活かした缶詰食品のプロデュース
canbright.co.jp/

実現したい未来│日本の豊かな食は世界に誇れるものです。価値ある食が、世界の市場でチャレンジできるステージを作りたいという想いで、常温長期保存ができる缶詰の開発・製造プラットフォーム事業に取り組んでいます。地方や産地にこそ価値があり、農家や漁師、食品製造業が稼げることで豊かな食を次の世代に残していきたいと思います。

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有限会社 匠弘堂
事業概要:宮大工の育成と宮大工による伝統的な社寺建築の施主と向き合った設計施工
www.kyoto-shokodo.jp

実現したい未来│「見えるところは当たり前、見えないところほど気配りを…。解体しても恥ずかしくない仕事をせなあかん」この岡本棟梁の教えを1000年先まで伝えることが、私たち匠弘堂の使命。宮大工の仕事を通して社員の生きがいを生み出し、その力でモノづくり日本のプレゼンスを復活させ、日本の大切な木の文化を守っていきます。

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株式会社 発酵食堂カモシカ
事業概要:発酵食に特化した飲食店の経営、販売、健康経営コンサルティング
kamoshika.kyoto.jp

実現したい未来│「自分の食生活の主導権を自分自身が握る」ことを世の中のスタンダードにしていきたいと考えています。それは、故アルビン・トフラーが予見した、生産をしながら消費をする「生産消費者(プロシューマー)」が台頭する時代の土台作りでもあり、古来日本から誇る発酵文化を通じた世界とのコミュニケーションでもあります。

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プレマ 株式会社
事業概要:自然・健康食品等の卸・小売販売とオリジナル商品の製造販売
www.prema.co.jp

実現したい未来│私たちは、真に持続可能な場として、農業(農)、店舗(商)、製造(工)、に現代のビジネスにおいて必須の物流(流)、体験や知識・交流(智)の「農商工流智」という5要素を満たすリアルな場の実現に取り組み、次代を担う人材とともにビジネスと啓蒙を同時に進め、世界平和の起点としていきたいと願っています。

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株式会社 マザーハウス
事業概要:発展途上国におけるアパレル製品等の企画・生産と先進国での販売
www.mother-house.group/

実現したい未来│「ベスト・オブ・ベスト」なモノづくりを行い、世界各地からオリジナルの素材と技術を届け続けます。源流(素材)までさかのぼる生産地で、より多様な可能性を見つけ、ストーリーテラー(販売員)がお客様に直接お届けする販売地で、より多くの世界にその可能性を届けます。生産と販売の両翼で、新しい世界に挑戦します。

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有限会社 ワックジャパン
事業概要:訪日外国人旅行者や修学旅行生等への地域に根差した日本文化体験の提供
wakjapan.com

実現したい未来│語学や文化的な特技を持った女性の働く場の創出を目指しています。社内の次世代メンバーによる国内外の学生向けグループ旅行の国際交流企画、留学前の文化プログラム開発、障害のある方々への継続した仕事の提供など、今後も、あらゆる分野の方々との協力を得ながら、日本文化の体験を世界へ発信していきます。

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授与式の後、門川市長からは、先日世界195カ国が参加して京都市で行われた国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」にて、2050年ごろまでに二酸化炭素排出量ゼロという目標(京都ガイドライン)が掲げられたとお話がありました。また、7月に行われる祇園祭に関して、およそ1150年前に疫病の流行を受けて日本中の平安を祈るために始まった祭であり「誰も置き去りにしない」というSDGsの理念と思いが共通している、と祭への意気込みを語られました。

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「子どもたちに豊かな食を残したい」

「日本古来の木の建築を守りたい」

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」

「女性の能力を活かし、京都の国際交流に貢献したい」

など、持続可能な社会の実現に向けての各社の思いを共有し、後半のプログラムへと続きます。

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トークセッションでは京都大学経営管理大学院 院長の原審査委員長、SILK大室所長も加わり、認定企業の皆さんに「めざす未来とそのために今必要なことは何か?」、「変えていくこと、変えずに続けていくことのバランスを、どう考えているのか?」、「ここへ来るまでにどのような苦労があったか」など視点を変えながら、ざっくばらんにお話ししていただきました。

「まだ手が届いていない、つながりが欲しいステークホルダーは?」という問いに対しては、

「山林関係者」
「日本文化の教育に意欲的な学校関係者」
「食品のパッケージに知見のある人」
「発酵名人のおばあちゃん、おじいちゃん」
「うちの商品をこんな風に置かせてくれる店舗」

など、かなり具体的な声が。参加者の皆さんの笑顔や頷きに、私たちも期待がふくらみます。記事をご覧の皆さまも、認定企業各社の思いに共感してくださる方が周りにいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

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第1〜3回認定企業の皆さんにも現在の取組や今後の展望をお話いただき、さっそく第4回認定企業さんへの「是非、一緒にやりましょう!」というお声がけも多数ありました。閉会後も会場内での名刺交換、意見交換があちこちで続いており、ここで生まれたアイディアやつながりがどう形になっていくのか、私たちも楽しみにしています。

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2016年から始まった「これからの1000年を紡ぐ企業認定」、今回で認定企業数は計20社となりました。認定企業の皆さんと共に持続可能な社会を作っていけるよう、SILK一同、精一杯サポートさせていただきます。ライフスタイルをテーマにした認定企業の方々とのトークイベントも企画していますので、お楽しみに!


【第5回の募集について】

第5回「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の募集開始は、2019年7月を予定しております。詳細が決まり次第、SILKwebサイト等でお知らせいたします。

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