[社会・地域貢献部門]
2023年度認定
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経営理念
相互理解を深め、共に栄える
共存共栄の理念の元に、相互理解を深め互いにメリットを追求し、共に栄え安定的な企業であり、かつ創造性、冒険性に富んだ企業でなければならない。
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社会課題の解決
脱炭素社会の実現に不可欠な、パワー半導体の部品を製造
電気自動車(EV)や再生可能エネルギー発電の広がりは、地球温暖化を抑制し脱炭素社会の実現に貢献している。パワー半導体はこれら機械に不可欠なキーデバイスであり、電力を効率的に制御し、省エネルギーをもたらす。当社ではそんなパワー半導体の放熱板(ベース板)や電極端子を製造・供給し、カーボンニュートラルの取り組みを支えている。
── どのような取組をしていますか?
当社の最大の特徴は、他の金属に比べ柔らかく、加工が難しいとされる銅材のプレス加工に優れている点である。銅材は放熱性に優れ、パワー半導体の課題とされる熱対策に適している。ただ鉄やステンレスなど通常金属の加工業者は数多く存在するが、意図しない変形やバリが出やすい銅のプレス加工を得意とする業者は多くない。当社は、最大板厚5mmのコイル材からベース板を作り出すとともに、厚さが2mm以下の複雑な精密加工を要求される電極端子を歪みやズレがなく量産できる。顧客の要求に合わせて、ベース板に微妙な反りを持たせることも可能である。
また、協力会社と連携し、これら銅部品へのメッキ加工や樹脂成形によりパワー半導体用パッケージとして顧客に納める態勢を確立した。パワー半導体を扱う国内半導体メーカーの多くが、同社のベース板や電極端子を次々に採用するようになり、国内有数の銅プレス部品メーカーの座を獲得に至る。
── どのような成果が生まれていますか?
電力を制御するパワー半導体は風力・太陽光などの再生可能エネルギー発電施設・エコカー・産業用ロボットなどに幅広く使用されている。そのため、パワー半導体向け部品を供給する当社の事業活動により前述のエコマシンが世の中に普及し、CO2排出量が削減され、地球温暖化の抑制に繋がっている。
今後も独自の技術力・対応力・提案力、そして一貫した生産システムで、お客様のあらゆるニーズにお応えするとともに、将来は自社独自の製品・加工技術を世に送り出し、社会の役に立てる会社づくりを進めていく。 -
従業員・顧客・取引先への配慮
サプライチェーン全体の共存共栄に取り組んでいる
・環境マネジメントシステムを設置しており、企業活動が社会・環境に及ぼす影響を把握・管理している。
・上記において、ステークホルダーからのクレームに対応する相談窓口・フローを定めている。
・就業規則にて差別・ハラスメントの禁止を定めており、相談のための社長直通の意見箱を設けている。
・安全衛生委員会を毎月開催し、ヒヤリハット・改善事例などを共有することで労働環境の安全を保全している。今年度は京都府金属プレス工業会より10年間無災害の表彰も受けており、今後も継続して安全と健康に配慮した職場環境の実現に努めていく。
・健康診断・相談、インフルエンザ予防接種を毎年定期的に行い、社員の健康増進に取り組んでいる。
・パートナーシップ構築宣言を行いサプライチェーン全体の共存共栄に取り組んでいる。銅部品へのメッキ加工や樹脂成形などパートナー企業との連携により、新たな付加価値のあるものづくりにつながった。 -
地域社会への配慮
聴覚・知的障がいを持つ方を雇用
・10年程前から京都府内の聾学校生徒の職業体験として、当社での実習を受け入れており、就業可能であれば雇用も行っている。
・聴覚・知的障がいを持つ方を雇用している(2023年8月時点での雇用比率:7%)。ものづくりに携わり、障害者の方も働ぎがいを見つけてもらうことで共生社会の実現に貢献している。 -
環境(未来の社会)への配慮
2025年度までに2022年度比80%のCO2削減を目標とする
・ISO14001を取得している。
・京都ゼロカーボン・フレームワークにて、LED導入・再生可能エネルギー使用によるCO2削減を計画している(スコープ1,2のCO2排出量において、2025年度までに2022年度比80%削減を目標とする)。
・再生可能エネルギー発電施設やエコカーなどに必要な装置に使用される金属部品を主に製造している。
・社内掲示・教育によりSDGsを社内に浸透している。
・ホームページにて当社の環境方針を公表している。