これからの1000年を紡ぐ企業認定

[社会・地域貢献部門]

2023年度認定

ファイテン株式会社

代表:平田 好宏

ファイテン株式会社

「ボディケアカンパニー」として全ての人に寄り添う

スポーツ時のケガや、肩こりのような慢性的な生活習慣など、幅広く健康をサポートするプロダクトを開発しています。また、他事業者との連携により、小児病棟における付き添い環境の改善や、障害を持つ子供たちがデザインしたTシャツの販売など、多様な社会課題解決に貢献しています。

次世代を担う人たちへのメッセージ

若者の皆さんへ

私たちファイテンは、スポーツ関連製品を開発・製造・販売しています。スポーツの前後にはウォームアップやクールダウンが欠かせず、これらは疲れを翌日に残さないために。また大きなケガを予防するためにも大変重要です。

このようなボディケア製品の商品開発では、市場の声に耳を傾けることが大切です。アスリートやクラブチームだけでなく、部活動やサークル活動に取り組む若者からの情報も重要視しています。実際、共同プロジェクトにも積極的に取り組み、若者のアイデアや意見を取り入れ、新たな視点からのアプローチを追求しています。これにより、革新的なアイデアや価値を加え、ビジネスを発展させています。【実績:2023年、同志社大学経済学部と化粧品(ハンドクリーム)を共同開発し、上市しました】

私たちが求めるのは、柔軟性や創造性を持ち、チームでの協力やコミュニケーション能力を備えた方です。常に学び続け、変化に適応できる能力も重視しています。若者の皆さんがこれらの能力を身につけ、チャレンジ精神を持って活躍していただけることを期待しています。

最後に、私たちファイテンの商品やサービスは、常に新たな価値を提供し続けることにこだわっています。顧客のニーズや市場の変化に敏感に対応し、革新的な製品やサービスを提供することで、競争力を維持し、成長しています。若者の皆さんとの協力や共同創造が、私たちのビジネスの未来をより輝かしいものにしていくことを期待しています。

more
  • 経営理念

    すべては健康を支えるために

    ファイテンは「すべては健康を支えるために」をスローガンに、あらゆる人の健康をサポートしてきました。その分野は、ボディケアやスキンケア、ヘアケアをはじめ多岐にわたりますが、これらは全て健康なカラダへとサポートするための「ボディケア」に他なりません。ファイテンは全ての人の「ボディケアカンパニー」として、人々の健康なカラダ、夢見ることをやめないカラダづくりに貢献し続けます。

    more
  • 社会課題の解決

    ボディケアカンパニーとして全ての人に寄り添います。

    当社は、“全ての人の「ボディケアカンパニー」として、人々の健康なカラダ、夢見ることをやめないカラダづくりに貢献し続ける”
    を経営理念としている企業です。今年の10月で40周年を迎えますが、創業以来、当社の独自技術を用いた商品開発などを通じて、一般の方からアスリートまで「すべての人の健康を支えるために」事業活動を行ってまいりました。スポーツ時のケガやコンディション不良といった急性期の疾病から、肩こり、首こりのような慢性的な生活習慣等も幅広く健康をサポートすることで、ボディケアカンパニーとして全ての人に寄り添ってまいりました。これからはその対象を、ダイバーシティ推進、障がい者などのマイノリティ対応にもさらに拡大し、多くの社会的課題を解決したいと考えております。

    ── どのような取組をしていますか?

    以下に個別事例をお示しいたします。
    一、「病気の子どもを育てるママ&パパが笑顔でいられるように」 NPO法人キープ・ママ・スマイリングとの協業
    → 小児病棟のご両親やご家族による付き添い環境を改善するために、寝具を提供しました。
    二、「知的障がいや発達障がいをはじめとした障がい者が発揮する個性や表現する力を活かす」株式会社クロス・カンパニーとの協業
    → 当社のTシャツなどの限定パッケージデザインを障害を持つ子供たちにデザインしてもらいました。
    三、「車いす駅伝京都チームのボディケア」
    →「全国車いす駅伝競走大会」協賛のほか、車いす駅伝京都チームのトレーニング、ケガのサポートを行っています。
    その他、CSR活動について https://www.phiten.com/about-phiten/csr/

    ── どのような成果が生まれていますか?

    一、「病気の子どもを育てるママ&パパが笑顔でいられるように」
    → 入院で不安な子供、それに付き添い食事や睡眠もしっかりとれないご両親、ご家族の皆様より、寝具提供に対して多くの喜びの声を頂きました。このようなほとんど認知されにくい社会的課題をより広く発信してもらうために、イベント等で理事長にその実態・課題を話して頂く、取り組みを継続しています。
    二、「知的障がいや発達障がいをはじめとした障がい者が発揮する個性や表現する力を活かす」
    → Tシャツデザインがきっかけとなり、現在では、健康食品、日用品などにまでパッケージデザイン展開が増えました。
    三、車いす駅伝京都チームのボディケア
    →きっかけは車いす駅伝京都チームでしたが、その後、大分国際車いすマラソンや元阪神タイガース糸井嘉男さんの車いすソフトボール競技に対する支援などの広がりができました。また車いすアスリートの一人は弊社採用となり、現在競技の傍ら、広告宣伝部所属社員として勤務しています。

    more
  • 従業員・顧客・取引先への配慮

    持続的な成長と生産性向上に取り組み、付加価値の最大化に注力しております。

    当社は、企業経営において、株主に留まらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会を始めとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでいます。従業員への還元については、従業員の能力開発やスキル向上等を通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、付加価値の最大化に注力しております。具体的には、2023年5月より重複業務の見直しと命令系統の整備により組織のスリム化を図っており、これにより決裁スピード向上、伴う生産性向上により、利益の最大化を図り、従業員に賞与として還元する取り組みを開始しています。差別の禁止、労働安全衛生の徹底については、産業医同席の衛生委員会、安全委員会議事録を全社に公開するとともに、LGBTQやハラスメントの正しい理解をもった啓蒙、啓発を行っております。働きやすい環境の整備については、積極的なテレワークやシステム導入投資を行うと共に、育児休暇が取得しやすい職場環境を整備しております。また障がい者採用はもちろんのこと、パラスポーツへの協賛、ボディケアを通じて、多様な人材を差別なく支援しています。

    more
  • 地域社会への配慮

    「グローバル調達」から「地産地消」へと舵を切り始めております。

    ここ数年、グローバルサプライチェーンが機能しにくい状態が続いています。その要因は、コロナウイルスの感染拡大やウクライナ侵攻といった想定外の出来事によるカントリーリスクとも言えます。また急激な物価上昇や、通貨価値の下落、革命や政権交代、大規模自然災害等もあり、当社もこのようなリスクヘッジのために、「グローバル調達」から「地産地消」へと舵を切り始めております。しかし残念ながら、半導体などを含む家電製品、機械類、アパレル類の衣料品などの一部の製品は、価格競争力の面からも、全て「地産地消」へとシフトすることは難しい状況です。当社としてはこのような背景も鑑み、現実的な解として、「地産地商」を推進するために、地元企業の部品会社、原料会社からの取引を一歩ずつ、加速させている途次にあります。加えて、京都に拠点を置いている企業であることをより強くPRし、消費者に訴えることでインバウンド需要を取り組んでいく取り組みを行っています。一例をあげますと、化粧品、医薬部外品の配合成分や、健康食品の原料、試作品の一品生産などは既に地産地消を推進しており、このように「Made in Kyoto」である製品群を増やすことが商業的にも大いにメリットがあると考えています。

    more
  • 環境(未来の社会)への配慮

    京都で最も歴史ある祇園祭の継承の一端を担っています。

    当社は、京都府久御山町に化粧品・医薬部外品製造工場を有しており、薬機法及び関連政省令(GQP省令等)に準じた安全性と高い品質管理の下で化粧品・医薬部外品製造業、製造販売業を取得しています。法令遵守体制の下、廃棄物等の適正な管理を行っておりますが、水資源の適切性といった観点からも、さらに清涼飲料水製造業許可を取得し、水質検査等を経た管理体制を敷いています。またゴミの発生抑制については、全国170店舗で展開する「ファイテンショップ」という店舗において、エコバッグ推奨とレジ袋有料化などにもいち早く取り組んでおり、リデュースに貢献しています。
    一方、文化の継承・発展といった側面では、本社事業所がある中京区手洗水町(烏丸錦小路西角)は、祇園祭山鉾の一つである占出山の担当区にあたります。毎年7月の宵々山、宵山には弊社社員が占出山会所の手伝いに赴き、粽の販売から、安産お守り授与、御朱印授与などを行っています。京都で最も歴史ある祇園祭の継承の一端を担うことができ、誇りにも感じております。

    more