「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第1回認定企業について

これからの1000年を紡ぐ企業認定審査会による審査の結果、6社の認定企業が発表されました。

株式会社 和える
IKEUCHI ORGANIC 株式会社
株式会社 坂ノ途中
有限会社 シサム工房
株式会社 食一
Dari K 株式会社
(50音順)

認定企業各社のご紹介

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株式会社 和える
代表取締役 矢島里佳 様

伝統や先人の智慧を、暮らしの中で活かしながら次世代につなぐ
○ 事業概要
主な事業として「0から6歳の伝統ブランドaeru」を展開しています。全国の職人とともに、日本の伝統産業の技術や先人の智慧を活かした、オリジナルの赤ちゃん・子ども向け日用品(衣類・食器・玩具等)を作り出しています。子どものときから、大人になっても使い続けられる・受け継がれるものづくりを心がけています。伝統を次世代につなぐための、新たな切り口での事業も始まっています。
○事業を通じて実現したい未来
消費者から暮し手へ。モノを消費する生活から、モノとともに心豊かな暮らしを築く「暮し手」が増え、日本の先人の智慧がつまった伝統産業が、次の世代の子どもたちにもつながれる未来を目指しています。

○審査会での評価ポイント
後継者不足が深刻化する伝統産業において、伝統産業を次世代につなぐモノづくりを行い、職人の後継者育成や産地の雇用創出に寄与している。全国の職人とのネットワークを積極的に構築し、周囲を巻き込んで力強く事業を展開することで、日本のホンモノの良さを見つめ直そうとしている点を評価しました。

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IKEUCHI ORGANIC 株式会社
代表取締役 池内計司様

最大限の安全と最小限の環境負荷を常に見据える、トータルオーガニックテキスタイルカンパニー
○ 事業概要
1953年愛媛県今治市にて創業したタオルメーカー。100%風力発電での操業を行い、国連グローバル・コンパクトの「WindMade」認証を日本企業として初めて取得するなど、再生可能エネルギーの普及にも注力しています。2014年3月に、社名をIKEUCHI ORGANICに変更。トータルオーガニックテキスタイルカンパニーとしての新たな一歩を踏み出しました。
○事業を通じて実現したい未来
日本のみならず全世界へ”最大限の安全と最小限の環境負荷”でつくるIKEUCHI ORGANICのものづくりを通して豊かな生活を提案し、より自然にピュアになっていく未来を目指しています。

○審査会での評価ポイント
OEM製造のタオル業界では稀有のオリジナルブランドを立ち上げた成功事例。サプライチェーンを意識した100%オーガニックコットンを使用し、事務所や工場の電力を風力による電力でまかない、廃水は世界一厳しいとされる瀬戸内海の排水基準をクリアする浄化施設を設置。徹底的に環境に配慮したモノづくりを実践することで、モノづくり企業の在り方を示している点を評価しました。

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株式会社 坂ノ途中
代表取締役 小野邦彦 様

百年先も続く、農業を。
○ 事業概要
2009年7月設立。環境負荷の小さな農業に挑戦する新規就農者や若手農家と提携し、農薬・化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。農地条件などの影響により少量不安定になりがちな、しかし品質の高い農産物を販売する仕組みを作ることで、新規就農者を増やすことを目指します。2012年からはウガンダにて有機農業普及事業を、2013年からは京都にて自社農場の運営をスタートさせています。
○事業を通じて実現したい未来
新規就農のためのプラットフォームと呼べる体制を創り出し、環境負荷の小さな農業を実践する新規就農者を増加させることで、農業のあり方を持続可能なものへと変えていくこと、ひいては、持続可能な社会を実現させることを目指しています。
○審査会での評価ポイント
農薬や化学肥料などを多用し、均一な形や色、収穫量を増やす現代農業の在り方に異を唱え、未来に向かって、環境負荷の少ない農業の普及を目指している。新規就農者をネットワーク化し、一軒一軒の収穫は少量で不安定でも、全体としてはまとまった数量の作物を安定供給できる体制と、商品をセット化するなど、売り方の工夫により、市場拡大を図っている点を評価しました。

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有限会社 シサム工房
代表取締役 水野泰平 様

フェアトレード事業を成功させる!
○ 事業概要
シサム工房は、5か国12のNGOと提携して、フェアトレードの仕組みでファッションアイテムやインテリア雑貨の商品開発を行い、販売しています。関西圏で7店舗の直営店運営、全国300店舗ほどの卸先への販売を主軸に、オンラインストア運営、生豆から焙煎豆までを扱うフェアトレードコーヒー事業、またノベルティ事業を通して、一般の企業や団体などへもフェアトレード製品を提案しています。
○事業を通じて実現したい未来
均質や完璧よりも、個性や寛容が尊ばれ、自分だけでなく、他人にも地球環境にも優しい社会。お金の行く末を意識、選択することで、お買いものが社会を変える力になることを信じ、五方(作り手、売り手、買い手、社会、地球環境)良しの製品やサービスを世の中に提供することを目指しています。

○審査会での評価ポイント
京都でのフェアトレードの先駆者的存在として、フェアトレードの認知度が低い17年前に事業をスタートさせ、様々な工夫をしながら着実に事業を拡大され、現在、直営店7店舗を経営するに至っている。消費者が意識せずにフェアトレード商品を購入できる工夫を行い、顧客に消費の在り方を考えさせる機会を提供している点を評価しました。

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株式会社 食一
代表取締役 田中淳士 様

全国各地の浜を渡り歩く、漁港の伝道師
○ 事業概要
全国100数十か所の漁港と直接取引を行い、全国の飲食店へ産地直送で海産物を送っています。なかでも都市部では流通しない、一般の方が見たことも聞いたこともないような旨い地魚を中心に取扱い、飲食店の目玉商品のメニューとして起用されています。他にも流通に乗りにくい魚の加工品を漁港と取り組むことによって、地魚の付加価値向上への取り組みも行っています。
○事業を通じて実現したい未来
「食を通じて社会を愉快に」という経営理念の下、生産者、消費者ともに持ちつ持たれつの関係が崩れない永続的な環境構築を目指し、日本の水産業が未来永劫続いていけるように、漁師という仕事を安定させるとともに日本の魚食文化をさらに発展させることを目指しています。

○審査会での評価ポイント
今まで流通に乗らなかった珍魚や廃棄していた魚に付加価値をつけて売る、新たな仕組みを構築。全国100拠点以上にのぼる漁港とのネットワークを築き、漁師や地域に新たな収益源をもたらす。将来の漁業を見据え、若手漁師の育成に積極的に取り組むなど、新しい漁業の在り方を追求している点を評価しました。

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Dari K 株式会社
代表取締役 吉野慶一 様

カカオを通して世界を変える
○ 事業概要
インドネシアのカカオ豆農家に栽培方法や収穫後の発酵処理の仕方を指導し、付加価値の創出を図り、所得向上に寄与。一方でその高品質カカオ豆を輸入し、チョコレートの製造・販売を手掛ける。サプライチェーンを一気通貫したシステムにより、生産者、消費者、自社の3社のトリプルウィンを目指した事業を展開。廃棄されるカカオの殻を利用したバイオマス発電などにも着手しています。
○事業を通じて実現したい未来
究極的には「努力が認められる」社会の実現。頑張った結果として収入の増加、という金銭的な報酬だけでなく、やりがい、生きがいを全ての人が感じられる世界を作りたい。切り口の一つとして「カカオ」があり、インドネシアでの知見を他のカカオ産出国にも広めることを目指しています。

○審査会での評価ポイント
自社のブランド価値を高め、国内販路を開拓しながら、カカオ豆を生産しているインドネシア農家に栽培方法や加工方法の指導を行うことで、高品質なカカオ豆を相当な対価で購入し、生産者の自立化と未来の生活設計が描ける機会を提供する。インドネシアの政府機関などを巻き込み、仕入れのイノベーションを実践し、小さな力でも大きなうねりになることを示している点を評価しました。

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今後、認定企業の代表者の方々の記事を掲載予定です。どうぞお楽しみに!
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