「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第6回認定授与式を開催しました
第6回認定企業は4社。各社の代表者の方々へ、門川京都市長より認定証と北山杉の間伐材で作ったトロフィーが授与されました。新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の影響でお客様をお招きしての開催は叶いませんでしたが、皆さん素敵な笑顔で認定を受けられました。
※集合写真の撮影時のみマスクを外しております(撮影:2021年6月2日)
この日は彼方此方屋(おちこちや)さんが残念ながらご欠席となり、3社が初めて顔を合わせました。改めて、第6回認定企業4社をご紹介します。
一般社団法人アーツシード京都
https://askyoto.or.jp/
事業概要:小劇場「THEATRE E9 KYOTO」の運営により,芸術家,舞台技術者の「創造環境」の場を提供し,文化芸術による東九条地域の活性化を目指す。
事業を通じて実現したい未来:
これまで京都の小劇場が担ってきた「創造環境」を守り、引き継いでいくと同時に、劇場文化を背景にして、地域・暮らし・経済・芸術がシームレスに繋がる先端的社会の実現を目指します。まちにアートが育つことを願い、ジャンルの枠組みを超えた様々な舞台芸術を地域とともに育んでいきたいです。
彼方此方屋(おちこちや)
https://www.ochicochiya.com/
事業概要:循環型社会を目指して,不要となった着物をリサイクルする普及活動や情報発信を行うとともに,和装文化・和装技術の継承に取り組む。
事業を通じて実現したい未来:
戦後80年弱で変容した着物文化を、取り戻すのではなく未来に向けて興隆するため、今ある資源(自然素材・工芸技術)をきちんと見直し活用しています。より日常使いの着物の普及を推進し、街行く人の2割が文化的背景を楽しみ着物を好んで使用する社会を目指しています。
関西巻取箔工業株式会社
https://www.kanmaki-foil.com/
事業概要:油性インキなどに含まれる揮発性物質(VOC)を製造工程で除去した「熱転写顔料箔」を,自動車部品をはじめとする多様な製品へ展開し,印刷業界の脱炭素化や労働環境改善に貢献する加飾技術の確立を目指す。
事業を通じて実現したい未来:
私たちは印刷業界のVOC問題のソリューションの一つとしてMade in KYOTO の顔料箔を世界に向けて提案していき「小さくても世界と戦える会社」として発信していきます。「つくる」と「つたえる」の両輪で日本の中小企業のものづくりをアップデートし、次世代にバトンを繋いでいきます。
株式会社堤淺吉漆店
https://www.kourin-urushi.com/
事業概要:漆の魅力を子どもたちや海外など幅広い層に発信する取組を通じて,漆文化の次世代への継承と,循環型社会の実現を目指す。
事業を通じて実現したい未来:
今の時代だからこそ、漆や自然素材は人々が築き上げてきた知恵とともにより良い方向に向けることができると信じています。漆を通して人と自然の関係性を繋ぎなおし、地球と寄り添う循環的な暮らしのあり方を再発見する機会を提供し、より良い世界を作ることを目指しています。
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授与式の後は、認定企業の方々と門川市長が意見交換を行いました。それぞれの活動拠点である東九条・大原・京北のまちの変化についてや、業界の現状、社内外と次の世代に向けて自分たちの仕事を「伝える」ことの大切さなど、様々なお話が飛び交い、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
関西巻取箔工業の久保 武久さんは学生時代の演劇の経験が経営に活きていると語ってくださり、一方、堤淺吉漆店の堤 卓也さんはサーフボードの動画を通して漆の魅力を世界に発信されています。アーツシード京都のあごう さとしさんを中心に、芸術や表現という視点からもそれぞれの思いを語っていただいたことが印象的でした。
その中で、企業同士のコラボレーションに関してこんなお言葉がありました。
「全く違うものを掛け合わせるという意識ではなく、1つの円卓を囲むように、一緒に1つのものを作り上げるという意識が大切だと思います」
厳しい状況ではありますが、そんな時こそ、横のつながりが突破口を開いてくれるのではないか。そんな希望を感じる時間でした。「これからの1000年を紡ぐ企業認定」が始まって6年が経ち、商品開発やイベント開催など様々なコラボレーションが生まれてきました。28社に増えた認定企業同士のつながりから各社の活動が更に広がっていくことを、楽しみにしています。