SILK流!プレミアムフライデー インタビュー企画【第20回】柴田明 | SILK広報担当
ワークとライフをバリっと分けて、余暇を充実させるのも素敵ですが、イキイキできる好きなシゴトを通して人生を充実させ、充実した人生をまたシゴトに活かしていくことで、色とりどりの社会をつくる、という生き方をSILKは応援しています。
毎月のプレミアムフライデーに「ワークライフミックス」の生き方を考えるきっかけにしてもらえたらと思い、2017年2月より毎月、インタビュー記事を掲載しています。
第20回目は、柴田 明(あき)さん。SILK、株式会社おいかぜ、壬生まなびべやと、いずれの場でも本領発揮しつつ、4人のお子さんを子育てされています。ほんわかした雰囲気と、さすがプロ!というお仕事ぶりなど、魅力的な方です。
Q: どんな仕事をされているか、簡単に教えてください
柴田: フリーランスとして色々な仕事をさせてもらっているのですが、ざっと分類すると3つにわかれます。
・Webサイトやパンフレット制作のディレクター兼コピーライター
・SILKの広報担当
・壬生まなびべやの運営
制作の仕事は新卒で入社した前職の時からずっと続けていて、今は株式会社おいかぜのメンバーとして携わっていることが多いです。最近では、SILKともつながりの深い坂ノ途中さんのWebリニューアルを担当させていただきました。他にも博多織の織元さん、石鹸メーカーさん、フリースクールさんなど様々な業種の方々とご一緒させていただき、皆さんの仕事をどう表現し、どう伝えるかを考えていきます。
SILKとの出会いは、コーディネーターの田中さんが運営する会計事務所のWebサイト制作をお手伝いしたことがきっかけでした。今年4月からSILKに参加し、Webサイトやプレスリリースでの発信、イベント取材、新事業のデザイン制作などをしています。新しい挑戦も多く、とても刺激的な仕事です。
3つ目の壬生まなびべやというのは、近所の小学生が宿題や問題集、読書など自由に学ぶ場所を開いています。長男が小学生になる時に放課後や夏休みをどうするかという悩みが出てきたことがきっかけでした。下に妹が3人いることもあって、悩んだ末に会社を退職し、学童と塾の真ん中くらいの居場所を作るべく壬生まなびべやを始めました。子ども4人と猫2匹の成長を支えることも、仕事ではないですが大事な役目です。
Q: 仕事している時と生活している時、共通して大切にしていることは何ですか?
柴田: 出し惜しみしないこと。ちょっと気を抜くと無意識に力をセーブしてしまうことがある気がするので。例えば真剣にやって恥をかくことを怖がったり、人に遠慮したり、良いとわかっていても面倒くさいことだったり。そういう出し惜しみをせずに、できることは全てやる。制作も広報も正解がない仕事なので、最初の企画段階、デザインを形にしていく段階、全てにおいて、間違っているかもしれなくても腹を括って自分のアイディアをぶつけることを心がけています。全力でやって恥をかいたら、その結果を受け止めてそこから学ぶしかありません。ここで恥をかくことより、二の足を踏んで中途半端な仕事をしてしまうことの方がよっぽど怖いで!と自分に言い聞かせています。
生活においても、一般常識や世間体を理由に諦めることはしたくないなと思っています。この夏友人を訪ねて8日間中央アジアのキルギスに行ったのですが、3歳から10歳の子ども4人を置いて母親が海外に遊びに行くというのは「ありえない」と言われてもおかしくないですよね。渡航中に台風21号が来て、学校と保育所は休みになり関空は閉鎖されたいへんでしたが、夫と夫の両親のおかげで触れたかった世界に身を置くことができました。家族や周囲の人に迷惑をかけることも多々ありますし、怒られることもあります。でもやりたいことを諦めてストレスを抱えたり好奇心をなくしてしまうことの方が、広い目で見ると、家族、特に子どもたちにとっては良くないと思っています。なので、これからも懲りずに、やりたいことはできる限り実現に向けてがんばっていくつもりです。
Q: 仕事をしていて特にうれしいと思うときは?
柴田: たくさんあるので迷いますね。一番嬉しいのは制作物の成果が出た時。お客さんから、売上が上がった、問い合わせがあった、取材依頼が来た、取引先に褒められたなど、具体的な成果を教えてもらえた時はすごく嬉しいです。担当したWebサイトや記事を見て、自分の友人がお客さんの事業や商品のことを好きになったり興味を持ったりしてくれた時も嬉しいですね。あと、「嬉しい」とはちょっと違いますが、取材は毎回めっちゃ楽しいです。工場で製造現場を見せてもらったり、経営者や現場で働く人たちに苦労やこだわりを聞いたり。あらゆる業種・職種の方に根掘り葉掘り仕事の話を聞くことができるなんて、幸せな仕事やなぁといつも思います。
SILKの広報の仕事では、コーディネータをはじめSILKの皆さんの活動を発信することで、SNSなどでたくさん反応を返していただけることが嬉しいです。広報という立ち位置はなんだか不思議で、中の人間なのですが一歩引いて皆さんの動きを見ているところもあり、まだ手探りで突き進んでいる感覚です。新しい世界に触れ、新しい挑戦をさせてもらっているので、これまたどの瞬間も楽しく仕事をしています。
まなびべやの仕事はすごくわかりやすくて、子どもたちの成長がよく見えるので、嬉しい瞬間がたくさんあります。その一方で子どもの反応は本当に素直なので、彼らが楽しく学べるようにこちら側も真剣勝負で臨まねばなりません。ここでも日々試行錯誤しています。
Q: 仕事や人生を通じて実現したいことは何ですか?
柴田: SILKに入るまで実現したい未来や社会なんて考えたことがなかったので、ぱっと答えが浮かばないのですが……。仕事を含む人生全てにおいて「表現」が一つのキーワードだと思っています。ちなみに前職は、株式会社表現という会社にいました。いいなぁと思うものごとの良さを伝えたい、伝えられるように手伝いたい。そういう活動をずっとやっていきたいです。
もっと身近な範囲で考えると、「世界は広いし、あなたは自由だ」という言葉がずっと頭にあって、自分の子どもはもちろん、壬生まなびべやなどで関わる子どもたちにこの感覚を伝えたいと思っています。そして、色々なことに楽しみながら向き合って進んでいける人間になってほしい。彼らと過ごす時間はとにかく慌ただしくていつでもこんな風に考えられるわけではないのですが、忘れないように心がけています。
[ SILK流!プレミアムフライデーインタビュー ]
第18回:大原直子さん 株式会社日本の窓
第17回: 北村記世実さん パレスチナ・アマル
第16回: 雪田恵子さん 特定非営利活動法人寺子屋プロジェクト
第15回: 小牧佐和子さん 学び場 とびら
第14回: 秋山怜史さん 一級建築士事務所 秋山立花 代表
第13回 :杉原惠さん SILKコンシェルジュ
第12回 :吉田大輔さん (株)津乃吉 代表
第11回 :篠原佑さん (株)フラットエージェンシー 営業
第10回 :田中雅大さん (株)ヘルプ