SILK流!プレミアムフライデー インタビュー企画【第13回】 杉原惠さん│ SILKコンシェルジュ│子育て世代の女性と社会的企業をつなげたい

ワークとライフをバリっと分けて、余暇を充実させるのも素敵ですが、イキイキできる好きなシゴトを通して人生を充実させ、充実した人生をまたシゴトに活かしていくことで、色とりどりの社会をつくる、という生き方をSILKは応援しています。

毎月のプレミアムフライデーに「ワークライフミックス」の生き方を考えるきっかけにしてもらえたらと思い、2017年2月より毎月、インタビュー記事を掲載しています。

第13回目は、SILKで働くメンバーの1人、杉原惠さんです。コンシェルジュとして力を発揮することはもちろん、時には子育て中のママとして、時には起業家としての視点に気づかせてくれる貴重な仲間です。ポジティブな生き方・考え方で周囲にパワーをくれる杉原さんの記事、是非、ご一読ください。

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Q: どんな仕事をされているか、簡単に教えてください

杉原: 現在は、京都産業大学経営学部の大室悦賀教授の秘書として週1日、京都市ソーシャルイノベーション研究所(以下、SILK)のコンシェルジュとして週3日の割合で勤務しています。
加えて来年度は起業します。「結婚、出産を経て、それまでとは全く違う環境で働き、育児の両立の壁にぶつかったからこそ発信できる事業がある」という思いから、my turn (マイターン)を立ち上げます。
私と出会ってくれた子育て世代の女性に「次は私の出番!」と感じてもらいたくて名づけました。
私自身もそうでしたが、育児期間中に出会う女性の多くが、子育て期間はキャリアダウンと捉えていることに課題とモヤモヤを感じます。
周りのお母さんたちは話せば話すほど、その人にしかない良さやスキルを持っておられます。ただ、それに気づいていないだけです。自分に何ができるか、何をしたいのかに気づかないまま、育児の慌ただしさに紛れてしまっています。
そこで子育期間中だからこそできる仕事、その人だから生み出せる仕事の価値を信頼とご縁で繋ぐことができないかと考えました。
my turnの主軸は2本。一つ目は、スキルを活かしたいお母さんと社会的企業をコーディネートすることで、双方に新しい視点や働き方を生み出してもらうこと。それは、既存の業務に単にお母さんを送り込む、ということではなくお母さん自身の「こうありたい」という想いを第一に、その人がしたい仕事を私が探しに行く、ということです。「お母さんと仕事をすることで何か新しいことが生まれそう」とワクワクしてくださる企業さんに、my turnのメンバー(お母さんたち)を自信を持ってお繋ぎします!
二つ目は、お母さんの生み出す商品やサービスを提供する「my turn’s MARKET」という場の運営です。
自分の得意を活かす場を提供することで、お母さん自身がイキイキと変化し始める姿を今までもたくさん見てきました。このような取組みを継続することで、子どもが成長し、手が離れた時に「何もできなくなった」ではなく、自分で働き方や生き方を選択できる女性が増えると思います。女性の活躍という言葉をよく聞きますが、それ以前に子育て世代の女性の考え方を変えることが必要です。それがクリアできて初めて、女性が主体となって
活躍する環境が生まれるのだと思っています。

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Q: シゴトしている時と生活している時、共通して大切にしていることは何ですか?

杉原: 慌ただしい毎日でも、欲張りに過ごすことです。それは時間を大切にするという事や、色々な事にアンテナを張ることかと思います。慌ただしさで言うと、現在は二児の母として、ダブルワーカーとして、さらに新たな挑戦をする者として、今が一番、慌ただしい毎日です。だからこそ、決められた仕事を毎日同じペースで淡々とこなすだけでは勿体ないと感じています。特に、食べることが大好きなので、食に関することにはしっかり時間を使います!ただ、毎日とても充実している一方で、全てが安定して取り組めているわけではありません。理想と現実の間で毎日打ちのめされています(笑)。しかし、それも最近では、仕事、子育て、遊び、何かにつけて楽しかったり、苦しかったり、すぐ行動してすぐ失敗したりすることも自分らしい、と思えるようになってきました。

Q: 仕事をしていて特にうれしいと思うときは?

杉原: SILKは沢山のメンバーによって成り立っています。役職や立場、経歴もバラバラで事務所に全員が揃うことはほぼありません。しかし、全員が大きな目標を共有しながらもバラバラの動きをし、一つずつ達成していく過程を目の当たりにする時、このチームの一員であるということをとても嬉しく思います。昔からチームで仕事をすることが好きだったのでこの感覚もまた嬉しいですね。大室教授の秘書業務やSILKを通しての働き方でしか得られない、ものの捉え方や素敵な事業者さんとの出会いが高い頻度で巡ってくることも、自分はラッキーだと思っています。
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Q: 仕事や人生を通じて実現したいことは何ですか?

杉原: 色々なキャリアや肩書を持った人が、なりたい自分になるためにその人らしく生き、働ける社会です。自分の経験から、特に女性に関して、あっという間に時間が過ぎてしまう育児期をイキイキと過ごせる社会です。誰かが旗揚げ役をすることで、そこに共感が生まれ自然と力強い「個」が生まれていることを実感しています。とても力強いです。実現するためには、女性へのアプローチだけでなく、男性へのアプローチが必要になったり、社会そのものの常識を疑うことも必要かもしれません。そのような本質を見極められる視点を持つことが私の今の課題です。私自身、やりがいのあった前職を出産を機に退職していたことが、自分の中ではネガティブな経験でしたが、今ではそこで得たスキルやものの見方やご縁も自分の財産と思えるようになりました。
自分がそのような変化やモヤモヤを、身をもって経験したからこそ今自分のやるべきこと、やれること、何よりやりたい事が明確になったと言えます。
まずは、「杉原のところにはなんか面白い事がありそう!」と思ってもらえるような存在になりたいです。


[ SILK流!プレミアムフライデーインタビュー ]

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第12回 :吉田大輔さん (株)津乃吉 代表

第11回 :篠原佑さん (株)フラットエージェンシー 営業

第10回 :田中雅大さん (株)ヘルプ

第9回 :米沢和也さん (株)アラキ工務店 現場監督

第8回 :小田起世和さん 認定NPO法人テラ・ルネッサンス

第7回 :粟坂太蔵さん 株式会社食一

第6回 :ヒトミトモコさん (有)シサム工房

第5回 :奥村咲華さん Dari K(株)

第4回 :益田晴子さん (株)IKEUCHI ORGANIC 店長

第3回 :田房夏波さん (株)和える 店長

杉原惠

杉原惠

奈良出身。大学在学中に京都に魅せられる。

卒業後は航空会社に就職し、キャビンアテンダントとして勤務。出産を機に退職。2012年、ご縁があり、京都産業大学教授・京都市ソーシャルイノベーション研究所 大室所長のアシスタントとして再び京都にて仕事に就く。

ソーシャルビジネスに関して無知からスタートするも、その深さと携わる方々の繋がりの強さを、日々、目の当たりにすることに喜びを感じている。

すべてのスタッフが個々に、チームとしてスムーズに任務遂行できるよう、縁の下の力持ちを目指し、主に事務作業に取り組んでいる。

2016年4月より現職。