SILK流!プレミアムフライデー インタビュー企画【第12回】 吉田大輔さん│株式会社津乃吉 代表取締役社長
ワークとライフをバリっと分けて、余暇を充実させるのも素敵ですが、イキイキできる好きなシゴトを通して人生を充実させ、充実した人生をまたシゴトに活かしていくことで、色とりどりの社会をつくる、という生き方をSILKは応援しています。
毎月のプレミアムフライデーに「ワークライフミックス」の生き方を考えるきっかけにしてもらえたらと思い、2017年2月より毎月、インタビュー記事を掲載しています。
第12回目は、「食べ物は命を繋ぐもの」「子供たちには本物の食べ物を食べて欲しい」という想いから、一切の添加物を使わず、妥協しない佃煮づくりを営まれている株式会社津乃吉の吉田大輔さんです。ぜひお読みください!
Q: どんな仕事をされているか、簡単に教えてください
吉田: 京都 東山五条で、「ちりめん山椒」をメインとした、「京佃煮」を製造しております「株式会社 津乃吉」の代表取締役として仕事をしております。
代表と言いましても、家族とパート社員、数名の小さな会社ですので、製造から品質管理、販売から広報、経理に至るまで、色々な業務をやらせて頂いております。
「株式会社 津乃吉」は、「食は命を繋ぐもの」という考えから、「4つの理念」を掲げ、食品の製造販売を行っている会社です。
メインの商品は「ちりめん山椒」で、「出汁を使った、素材の味がする加工品を作る」というテーマのもと、日々、食と向き合っております。
私は2代目として、2007年から働き始め、2016年に父の跡を継ぎ、代表に就任致しました。
とにかく「おいしいもの」を作りたい、という想いが強く、非効率と分かっていながら、妥協せずものづくりと向き合っているという意味では、「職人気質」の部分もあると思いますが、間違いなく「人好き」でもありますので、積極的に人との出会いを求め、街を徘徊しております。
Q: シゴトしている時と生活している時、共通して大切にしていることは何ですか?
吉田: 月並みですが、「ご縁」でしょうか。
特に今の仕事を始めてから、「ご縁」に救われることは多く、一番大切にしていることと言えます。
一人の方と出会うと、その後ろには100人、1000人と、人の繋がりがあると思うと、一つ一つの出会い、ご縁を大切にすることは、必ず自分の糧になると思っております。
その中で、「好き(興味)を伝える」というのが、自分の中で意識していることで、「あなたの考えや能力に興味がありますよ」「あなたの作り出すものに興味がありますよ」「あなたの人間性が好きですよ」、そんな想いが生まれたら、ストレートに素直にお伝えするようにしています。
自分自身、頼ってくれる後輩や、評価してくれる先輩には、何か返したいという想いが生まれましたし、そういう人とは良好な人間関係が作れていたと思います。
と、単純に相手の長けた部分を、良いなと感じることは、とても豊かで幸せな時間です。
Q: 仕事をしていて特にうれしいと思うときは?
吉田: ざっくりですが、『自分の好きが、人の好きになったとき』ですかね。
要は、自分が美味しいと思って作ったものを、美味しいと思ってもらえたとき、
自分が好きな人、お店、会社を誰かに紹介し、良い関係、取引がスタートしたとき、
自分が好きな飲食店を紹介し、すごく喜んで頂いたとき、
と、良い感じ風に書きましたが、売り上げの良かった月の請求書を作っているときも、それはとても嬉しいときです 笑
Q: 仕事や人生を通じて実現したいことは何ですか?
吉田: 自分自身、仕事とプライベートの境界線のない生き方が性に合っていると気付きました。
そうすることでしんどい部分や、マイナスの部分も勿論出てくるとは思いますが、逆も然り、間違いなく「喜びや」「達成感」も沢山得られます。
そこで、津乃吉=吉田大輔、吉田大輔=津乃吉として、人生を送る。
そして、食を通じて、一つでも多くの「幸せ」を生み出せればと思っています。
その為には、素材を知り、作り手を知り、想いを届け、商品、情報を届ける。
人生を終えるまでに、『これは人を幸せにできる食べ物だ』と、自分で納得のいく商品を作り出したいというのも、作り手、職人としての思いです。
そして、今後も変わらず、このスタイルで進んでいこうと思っています。
[ SILK流!プレミアムフライデーインタビュー ]
第11回 :篠原佑さん (株)フラットエージェンシー 営業
第10回 :田中雅大さん (株)ヘルプ
第7回 :粟坂太蔵さん 株式会社食一
第6回 :ヒトミトモコさん (有)シサム工房
第5回 :奥村咲華さん Dari K(株)
第4回 :益田晴子さん (株)IKEUCHI ORGANIC 店長
第3回 :田房夏波さん (株)和える 店長