SILK流!プレミアムフライデー インタビュー企画 【第10回目 田中雅大さん(株式会社ヘルプ)】
ワークとライフをバリっと分けて、余暇を充実させるのも素敵ですが、イキイキできる好きなシゴトを通して人生を充実させ、充実した人生をまたシゴトに活かしていくことで、色とりどりの社会をつくる、という生き方をSILKは応援しています。
毎月のプレミアムフライデーに「ワークライフミックス」の生き方を考えるきっかけにしてもらえたらと思い、2017年2月より毎月、インタビュー記事を掲載しています。
第10回目は、「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第二回認定企業であり、京都のオーガニックスーパーの草分け的存在「株式会社ヘルプ」の商品をご家庭に届けるオーガニック宅配サービス「べじべじ倶楽部」でお仕事をされている田中雅大さんのインタビューです。ぜひお読みください!
Q: どんな仕事をされているか、簡単に教えて下さい。
田中: 京都で「暮らしに安心・安全な食べ物を」をコンセプトに、日本全国から無農薬・減農薬野菜や無添加食品など、作り手のこだわりが強い商品を集め、販売するオーガニックスーパー「ヘルプ」と、同じコンセプトで週1回個人宅までお届けする、オーガニック宅配サービス「べじべじ倶楽部」を運営しています。
私は、高校生のときに、アルバイトとして入社し、店舗で農産物売り場を担当、その後グループ全体の農産バイヤーを担当し、現在は宅配サービス「べじべじ倶楽部」で企画管理や組織運営に携わっています。
私たち現在を生きる全ての人々が健康で幸せに生活する為、そしてその子ども世代、更にその次の世代へと、豊かな環境を引き継ぐ為に、オーガニックな取り組みが大切だと考えています。
全国100件以上の生産者や生産団体、多くのメーカー、供給業者と連携し、オーガニックの推進に貢献するため、日々努力しています。
まだまだ高価なイメージが先行し、間口が広がりにくい業界ですが、フードロス3割と言われる現代の日本において、「オーガニック」というものの提案を、単なる商品に留まらず、ライフスタイルとして提案していく事が私たちのミッションだと考えています。
Q: シゴトしている時と生活している時、共通して大切にしていることは何ですか?
田中: 仕事でも、遊びでも、日常生活でも、クオリティにこだわり、「遊び心」をもって「小さな工夫(実験)」をする事を大切にしています。
仕事なら、ルーティンワークの中にもあえて疑問を持ち、変化を作る事で、新たな成果(反応)を生み出すようにしています。
「当たり前」になっている作業にこそ改善の予知があると考え、より柔軟で固定観念にとらわれない考え方を持つように意識しています。
遊びでも、前回よりもっと楽しくなる為には、なにが出来るかな?と考え、ちょっと変化を作るようにしています。
例えば、BBQをするとしても、メンバーや季節によって毎回内容を変え、食べた事のないものを食べてみたり、ビックリする様なものを用意してみたり、その場にいる人が少しでも楽しめるように、満足出来るように考えるのが楽しみのひとつです。
日常生活(家事)でも、昨日よりも今日の方が家族や自分が満足出来るように、いろいろ試す事が生きる上での「癖」になっていると感じます。
もちろん昨日より上手くいく事ばかりではありませんが、遊び心を持った変化を試みる事が、忙しく疲弊しがちな日々の楽しみに繋がっていると感じます。変化を作る事は、人によってはより負担になる事かもしれませんが、僕にとっては、あえて変化を作る事でリフレッシュになり、マンネリ化を是正する事で新たな課題が見つかり、モチベーションアップに繋がっています。
Q: 仕事をしていて特にうれしいと思うときは?
田中: 嬉しいと感じる瞬間はたくさんありますが、生産者がこだわり抜いた商品の良さを、お客様と共有出来たときには心から嬉しいと感じます。
ヘルプ・べじべじ倶楽部では、お客様との対話を大切にしています。
たくさんのこだわり商品を扱っていますが、それらのほとんどは、初めて見るものばかりだと思います。近所のスーパーや、コンビニでは見かけない商品ばかりです。
そんなこだわり商品には、パッケージや裏面の一括表示だけではわからない事がたくさんあります。
“昔ながらの製法”だったり”製品化された経緯”、更には”メーカーのビジョン”や”より美味しく消費する方法”など、つい気持ちが入ってしまう様なプロダクトストーリーや、聞いたら絶対試したくなる様な「美味しいおはなし」を私たちはご用意しています。それをお客様と共有し、より多くのお客様にご利用頂いたときは、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになります。
生産者が気持ちを込め、大げさではなく人生をかけて生産したものを、出来るだけ味わってもらうために、出来るだけ感じてもらうために、「売る」だけでなく「伝える」ことが大切だと考えています。
商品のことをしっかり理解し、ちゃんと伝えるというのは、実はとても難しい作業ですが、組織全体でそれが出来るように日々試行錯誤しています。
Q: 仕事や人生を通じて実現したいことは何ですか?
田中: オーガニックが増えるという事は、豊かな自然と、幸せに暮らせる未来につながることだと考えています。
その為に、オーガニックコンセプトのこだわりある商品や、そのプロダクトストーリーを、より多くの人に伝えられる機会を創出し、生産者と消費者の距離を縮める事で、相互理解のある「持続可能な流通」を実現したいです。
また、仕事やプライベートの区別なく、出会った人との大切な繋がりを活かし、より大きく広がりのある動きとして実践していきたいです。心から応援したいと思った「人」「商品」を1人でも多くの人に伝える事が僕のライフワークです。
[ SILK流!プレミアムフライデーインタビュー ]
第7回 :粟坂太蔵さん 株式会社食一
第6回 :ヒトミトモコさん (有)シサム工房
第5回 :奥村咲華さん Dari K(株)
第4回 :益田晴子さん (株)IKEUCHI ORGANIC 店長
第3回 :田房夏波さん (株)和える 店長
第1回 :山中はるな SILKコーディネーター