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経営理念
働く時間を豊かにし、社会を元気に
『成人して起きている間の殆どの時間を費やすのが仕事です。我々は職場環境を豊かにし、働く人々をイキイキとさせることにより、社会に貢献していきます。又、企業は公器であり、社会の役に立つ存在であるということが会社としての使命だと考えます。』
当社は1938年の創業以来、70年以上にわたりオフィスと向き合ってきました。人が人生の多くを過ごす働く時間、あるいは職場環境を豊かにすることで社員をいきいきとさせ、中小企業や社会全体を元気にできると考えています。その使命感から、仕事観や職場環境の変革を通じ社会に貢献する理念を掲げています。 -
経営理念に基づいて、具体的に取り組んでいること
京都から、新しい価値と働き方を創る
●京都流議定書の開催
これからの日本では数値化されない価値が重要であり、そんな価値が多く残されている京都を研究・発信していこうと、全国から各分野のフロントランナーを招いて開催しているイベント。第1回は2008年にウエダ本社創業70周年記念事業として開催。それ以降、テーマを変えて京都の価値再発見と、普段重なることのないモノ・コトをまじりあわせることで生まれる新しい価値創出を目指して開催しています。2022年の第15回を最後に一時休止していましたが、2008年から提唱してきた私たちの考えが広く認識され取り上げられるようになってきた2025年、改めてその精神性から見つめなおす機会として再始動します。
●地域企業へのいい会社づくりの伴走支援
「働く環境の総合商社」として、手段にとらわれず、様々なアプローチで、企業に向けた「いい会社づくり」の伴走支援を実施しています。
2018年に株式会社松栄堂様の執務フロアリニューアル、2020年菅原精機株式会社様食堂リニューアル、2024年影近メンテ株式会社業務改善プロセスなどを行いました。どの事例でも、そこで働く人がイキイキとするようにという経営理念の通り、単にハード面を整備するだけでなく、ワークショップの開催なども通じ、その会社で働く人が自分事で会社のことを考える機会を設け、ソフトからハードまで一貫した伴走支援を行っています。
●utena works
働く環境の総合商社であるウエダ本社内で、女性の働き方を扱う。特に子育てをきっかけに「はたらく」から離れた女性を対象に、子育てをキャリアブランクではなくキャリアブレイクと捉え、ソフトスキルを活かした生き方・働き方を実現するサービスやプロジェクトを企画・運営を行っています。現在70名の子育て女性が登録しており、ハードスキルではなく人柄やキャラクターなどのソフトスキルを生かした働くの形を実践しています。具体的には、地域企業からアウトソーシングされた庶務・広報・資料作成などの業務を、地域の子育て女性が担うモデルを構築。これにより、地域企業と子育て女性の新たな関係性を生み出し、地域での就業機会の創出と働き方の多様化を同時に推進しています。 -
今後のビジョンや展望など
地域に眠る力を、未来を動かす価値へ
人口減少が進む日本社会の中で、私たちは、地域企業と地方こそが日本再生の生命線になると考えています。そのため、従来の企業向け「働く環境のプロデュース」にとどまらず、地域や地方に対する事業展開にも注力しています。
その代表的な取り組みが、京都府与謝野町に開設した ATARIYA(丹後イノベーションハブ) です。かつて地域で親しまれた料亭をリノベーションし、丹後地域の交流・融合の拠点として2022年1月にオープンしました。ここでは、地域にある技術や素材などの地域固有の資源を活性化し、地域を訪れる全国各地のクリエイティブな人や企業をかけ合わせることで、その地域や地域企業の新たな可能性の発見やもとにある魅力の再発見を支えています。
また、2024年には中小企業庁の「地域の社会課題解決企業支援のためのエコシステム構築実証事業(地域実証事業)として採択され、地域の社会課題の解決を企業活動の中核に据え、収益性と社会的価値の両立を目指すローカルゼブラ企業として、地域の特性を尊重しながら、地域企業と外部の人材・知見が共創するエコシステムの創出を目指しました。
地域での活動で培ったノウハウを応用し、代表の岡村は北海道厚真町(2024年)、秋田県能代市(2025年)に地域活性化企業人として入り込み、地域企業の課題解決やプロジェクト推進を支援。今後は各地域で、地域企業や行政組織の働き方改革、子育て女性の新しい働き方づくりなどに取り組み、地域に眠る文化・技術・素材と創造力を組み合わせ、新たな価値や可能性を生み出すことを目指しています。 -
取り組みにより、どのような社会的インパクトを起こしてきましたか
働く人の意識改革と地域共創を促進
①働く環境づくりの伴走支援を通じた、働く人のマインドセット変革
・オフィスリニューアルに関わったプロジェクトメンバーが、社内コミュニケーション活性化を目的にオフィスコンシェルジュを設置。社員が気軽に相談できるコミュニケーションボードを社内に設置し、寄せられた意見を精査する仕組みを運用しました。これにより、社員が主体的に働き方を考え、自発的な行動や主体性が芽生えるきっかけとなりました。
・「社員がイキイキと働ける組織」を目指すプロジェクトに伴走し、業務効率化を推進。結果として残業時間を47%削減し、社員からは「家族との時間が増えた」「精神的に余裕ができた」といった声が上がりました。また、単なる業務改善にとどまらず、組織風土や働き方に対する意識改革にも注力しました。
②共創の場を通じた新たな出会いやプロジェクトの創出
・京都流議定書:地域企業、行政機関、教育機関、ソーシャル団体などがそれぞれで行っている良い活動を紐解き、混ぜ合わせることで新しい価値を生み出すことを2008年から取り組んでいます。また、ソーシャルイノベーターの登竜門として、多様な分野の方々に登壇いただき、新しい価値や取り組みを広く社会に発信しています。
・京丹後市・与謝野町オープンファクトリーNeoTAN
2025年10月に両地域で開催されたオープンファクトリーNeoTANを運営。28社の地域事業者が自社の取り組みを発信。このイベントには、3日間で約1,500名が参加し、地域と来訪者の交流や新たなビジネスチャンスの創出に寄与しました。
③子育て女性の働くのマインドセットを整え、働くを実践する場の提供
・「はたらくでつくる地域の未来プロジェクト」と称し、地域に貢献したい思いのある子育て女性を募集。SNS勉強会を通じて運用スキルを身につけ、実際の投稿や運用に関わっていただく。1年半で、15名の地域女性が参加し、SNSフォロワーは600人に。活動を通じて、地域企業への理解が深まり、「この町に住み続けたい」という地域への愛着につながりました。
・2022年から、家事や育児で自分の時間が取りにくい子育て女性を対象に、オンライン・リアルで自分と向き合う場として開催。2025年からは京都府与謝野町、北海道厚真町、滋賀県大津市に広がり、各地域へ学びの機会と地域コミュニティづくりを支援している。年間で約200名が参加。 -
今後のビジョンや展望により、どのような社会的インパクトが期待できますか
地域と企業を結ぶ「人」起点のエコシステム形成
京都市内の活動で、これまで培ってきた 「人」起点のアプローチ を核にして、 再現性のあるサービスモデルを確立し、全国展開を進め100億企業を目指していきたいと考えています。
売り上げ規模で100億目指したいというよりは、100億だからこそできる社会インパクトを起こしていきたい、経済的な力がつくことで、人や時間の余裕が生まれてさまざまなことへ投資ができるようになり、より大きな動きが生み出せると考えています。
今後生み出していきたい社会的なインパクトとしては、「はたらく」を起点に、地域と人の関係をより豊かにすることです。
・各地の地域企業に向けて組織文化・業務プロセス・コミュニケーション・空間・制度ビジョンといった「働く環境を形づくるすべての要素」デザインしより良い組織づくりを通じて、社員と企業、企業と地域が長期的に信頼関係を築けるよう支援します。
・自治体に対しては、職員の働き方改革や庁舎のリニューアル、地域間連携、まちづくりなどのプロセスを共に考え、地域の魅力と活力を高める伴走パートナーを目指します。
・ウテナワークス・ワーククロス・ATARIYAといったプロジェクト群を中心に、地域の多様な人や企業、行政、教育機関などが交わり、学び・共創・支援が循環する独自のエコシステムを形成していきます。
このような取り組みを通して、「働くこと」に対する意識を“義務”から“自己実現”へと転換し、自律的に働く人や組織を増やしていくこと。それが、ウエダ本社が目指す社会的インパクトです。 -
従業員・顧客・取引先への配慮
支え合いが生まれる社内の工夫
・KES-SRに各目標を設定し、委員会を設けて社員全員で取り組んでいます。例えば、毎月1回、社長が全社員に理念を共有する「社長朝礼」を開催。ここでは社内メンバーだけでなく外部にもオープンな形で実施し、ウエダ本社の価値観や考え方への理解を深めてもらう場としています。また、感謝の気持ちを伝え合う「ありがとうカード」を月1回全社で交換する文化も定着。小さな気づきや思いやりを言葉にすることで、社内にあたたかなつながりが生まれ、信頼と感謝をベースにした人間関係を育んでいます。
・取引先やパートナー向けに事業報告会を年1回実施し、事業の成果や活動内容、今後の方向性を共有するほか、お客様・取引先・パートナー・社員の家族へ社内報を送付し、情報共有を定期的に行っています。
・価値観を共有できるパートナーとともにプロジェクトを推進。共創パートナー同士で知見を持ち寄り、時にはお客様を紹介し合いながら、それぞれの強みを生かしたプロジェクトを展開。サイボウズ様とのkintoneセミナーや、京都信用金庫様SOU様アスタネ様と人事イベントなど、多数のパートナーとイベント共催を行っています。
・ハラスメントへの相談窓口を社内で設置するとともに、臨床心理士に相談するラインを活用した外部窓口を設置、気軽に相談できる体制をとっています。
・独自の人事制度を作成し、個人のやりたいことや家庭の状況と仕事のバランスをとれるようにしています。
・従業員の子育てを支援する環境を整備しています。(例:男性も含めた育児休業・育児休暇の取得、子連れ出勤など)
・リスキリングのための休暇制度の整備
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地域社会への配慮
ともにつくるが、まちの力になる
・2022年京田辺市南部まちづくりセンター、2023年曽爾村地域総合センターの家具制作のDIT(Do It Together ともにつくる。)ワークショップを実施し、地域の方を巻き込み、場を一緒に作り上げました。
・京都府丹後地域の丹後ちりめんの端材を活用したオリジナル商品の開発・販売
・仕事の地産地消を掲げ、地域企業の仕事を地域の人材に携わってもらうことを実現。京田辺市スーパーSNS運用や与謝野町特産品紹介インタビューなどの「はたらく」を通して、「地域の企業のことを知れば知るほど、その企業の良さを感じるようになり、結果的にここに住んでいてよかったなと思いました。」など地域の愛着が生まれています。
・月1回の本社周辺の社外清掃を行い、地域の美化と地域での関係性作りを行っている。近隣の方より「いつもありがとう」とお声掛けもいただき地域貢献につながっている。
・京丹後市・与謝野町で実施されたオープンファクトリーの企画運営に参画し、28社の地域事業者の魅力発信に寄与しました。与謝野町の子育て女性がSNS記事の作成を担当。地域企業の取り組みを発信することで、女性たち自身が地域産業を知り、地域への理解と愛着を深める機会となりました。 -
環境(未来の社会)への配慮
環境配慮と地域共創で支える、次世代の暮らし
・KES‐SRの導入
・屋上緑化に取り組み、温度抑制・省エネ・CO2吸収・雨水緩和に取り組んでいる。
・温室効果ガスの排出量を把握し、排出の削減に取り組んでいる。
・廃棄物の適切な管理、及び処理に取り組んでいる。
・下京区役所とともに、地域の子育て層に向けたイベントの企画運営。地域情報交換アプリ「PIAZZA」と連携し、服の交換会や子育て座談会、マルシェなどを企画する「きてみて!ピアッザ」を2022年のvol.1から2024年のvol.8まで開催。
・信頼や関係性、文化や美意識など数値化できない価値を参加者同士で再認識する京都流議定書の企画・運営。




