-
経営理念
三方よしで磨く、京都のおもてなし力
弊社は、京都観光振興の発展を目的として、「何が必要なのか」「何が求められているのか」「何をしなければならないのか」を常に探求し続ける姿勢を大切にし、お客様を基本とした「京都おもてなしNo.1」企業を目指しています。
この理念は、世界有数の観光都市・京都において、「まちの印象は風景や建物だけではなく、“人”によって決まる」、そんな実感から生まれました。
京都というまちの“顔”をつくるのは、実際に目の前でお客様と接する“人”の力であると、私たちは信じています。
そして観光都市としての京都の未来を支えるためには、単なる業務としてではなく、“おもてなし”そのものを価値として体現できるプロフェッショナル人材の存在が欠かせないと考えています。
創業当初は、こうした“人の力”に特化したサービスや人材育成に本格的に取り組む事業者はまだ少なく、そこにこそ我々の果たすべき役割があると確信しました。
私たちはその思いを使命として受け止め、この事業を走り始めました。
現在では、受付・案内業務を中心に、観光施設・行政施設に280名を超えるスタッフを配置し、京都の第一印象を担う「顔」としての自覚と誇りを持った人材の育成・配置に力を注いでいます。
また、近江商人の理念に由来する「三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」の精神を企業活動の根幹とし、スタッフ・クライアント・地域社会の三者すべてにとって価値ある存在であるために、「人に魅力を提供し」、「人を魅了し」、「人を虜にさせる」ことを信条としております。 -
経営理念に基づいて、具体的に取り組んでいること
働く人の満足が、最高のおもてなしを生む
弊社は、「京都おもてなしNo.1企業」という理念のもと、観光施設や行政関連施設における受付・案内業務を中心に、現在280名を超えるスタッフ(平均年齢43歳、約8割が女性)を自社雇用し、京都の観光・公共サービスの品質向上に寄与しています
・人材育成と研修体制の強化
質の高い“おもてなし”を提供するため、独自の教育マニュアルや、現場に応じた多様な研修プログラムを整備。初期研修に加え、定期的なフォローアップ研修も実施し、継続的なスキルアップを支援しています。
・スタッフへの支援、サポート、福利厚生の充実
「従業員満足が顧客満足につながる」という考えのもと、代表自らが定期的に現場を巡回し、スタッフの状況把握と個別面談を行っています。健康診断やストレスチェック、有給休暇、産休・育休制度も整備し、誰もが安心して働ける環境づくりを推進。家庭との両立やライフスタイルに応じた柔軟な勤務シフトも提供しています。
・地域社会との連携
大学・NPO・地域団体等と連携し、観光課題の解決や学生との商品開発、英会話教室と連携した子ども向けワークショップなどにも取り組んでいます。オーバーツーリズムや次世代の担い手育成など、地域全体の持続的発展に貢献しています。 -
今後のビジョンや展望など
観光と暮らしが調和する京都へ
弊社は今後、以下の3つの軸を中心に、事業を進めてまいります。
① 京都の観光振興を目指す取り組み
京都の伝統的・文化的価値に触れる機会を提供し、観光事業者・従業者・旅行者・地域市民等がそれぞれの立場で相互理解を深め、お互いに尊重しあうことができる持続可能な観光を推進するためのイベントの企画・立案等を構想しております。
② スタッフの人生に伴奏できる会社づくり
高齢化・多様化が進む中、単なる労使関係にとどまらず、スタッフ一人ひとりの「生活」や「人生」に寄り添う企業でありたいと考えています。
現在は構想段階ではありますが、研修・生活支援・学び直しなどを提供する独自ポータルサイトの開発を視野に入れており、スタッフが“ただ働く”だけでなく、“安心して生きていける”環境づくりを目指しています。
③ 地域社会との共創:京都の未来に向けて
京都が抱える「オーバーツーリズム」や「観光人材不足」といった課題に対して、私たちができることは決して大きくはありません。ただ、現場で日々積み重ねている対応の一つひとつが、地域社会にとって少しでもプラスになるようにと考えています。
たとえば、訪日外国人への案内においては、(一社)ツーリストシップと連携したクイズ形式のマナー啓発イベントの定期開催や大学と連携した観光学支援、その他にも日々の接客対応の中で見えた問題・課題などを日々行政機関と協議し、より良い“おもてなし”を追求するため、ブラッシュアップを繰り返しております。
こうした小さな実践を重ねながら、今後はさらに地域や行政、教育機関との連携も模索し、「観光と地域のより良い関係づくり」に関わっていけたらと願っています。
また、人材育成の面では、年齢や経験に関係なく、観光を支える人々が安心して働き、力を発揮できる環境を整えることを目指しています。私たちが関わる人々が「ワン・ワールドで働けて良かった」と思えるような現場づくりを、これからも一歩ずつ進めていきます。 -
取り組みにより、どのような社会的インパクトを起こしてきましたか
教育・就労・観光を通じて地域に持続可能な変化を創出
上記の各取り組みは、以下のような社会的インパクトをもたらしました。
・産学公連携による地域課題解決の推進
龍谷大学との連携では、当社が京都市より受託している「京都市青少年科学センター」において、若者世代の来館促進を目的とし、学生目線による多様なアイデアを集約・提案しました。また、センター内で当社が運営するオフィシャルグッズショップでは、学生と協働でオリジナルTシャツを制作・販売するなど、地域拠点の活性化と学生の社会参画の場を創出しています。
ノートルダム女子大学とは、元離宮二条城をフィールドとし、訪日外国人への情報伝達をテーマにゼミ形式のフィールドワークを実施。成果をレポートとして取りまとめ、二条城事務所へ提案する形で還元しています。
これまでに50名以上の学生が参画し、地域課題の可視化と持続可能な解決策の提案に取り組む経験を得ました。
・就労支援による社会的包摂の推進
若年層や就職氷河期世代といった、従来の支援が届きにくい層に対して直接的なアプローチを行い、これまでに20名以上の正社員雇用を実現しました。研修や業界別イベントによって就労意欲の向上やマッチングの質も高まり、地域の中小企業側にとっても、実務理解の深い人材確保の機会となっています。
・観光モラル啓発による地域との共生促進
(一社)ツーリストシップと連携し、元離宮二条城にて訪日外国人観光客を対象としたクイズ形式のマナー啓発イベントを定期開催。京都の歴史・文化・観光モラル・オーバーツーリズムの課題などを伝える工夫を重ね、累計3,000名近くの参加者を迎えました。
「楽しみながら知る」形式により、観光客の意識改善と地域住民との摩擦軽減に寄与し、持続可能な観光社会の実現に一歩ずつ近づいている実感があります。
また、こうしたこれまでの取り組みが評価され、令和4年度より「京都観光モラル推進宣言事業者」として認定をいただき、「持続可能な京都観光を推進する優良事業者」として表彰を受けました。
さらに「京都SDGsパートナー制度」の認定、令和6年度には「京都市輝く地域企業表彰」において「地域企業輝き賞」および「未来づくり貢献賞」を受賞することができました。 -
今後のビジョンや展望により、どのような社会的インパクトが期待できますか
次世代の担い手を育て、京都を持続可能なまちに
今後も、弊社が有する多様な人材・ネットワークを活かし、地域の団体や企業、大学などと連携しながら、京都および周辺地域が抱える社会課題の解決に取り組んでいきたいと考えています。
具体的には、行政や大学との産学公連携によるプロジェクトや、(一社)ツーリストシップとの連携による観光教育活動の展開、さらには子ども向け英会話教室との協働を通じて、次世代の京都観光を支える担い手の育成に力を入れていく予定です。
こうした取り組みを通じて、以下のような社会的インパクトを見込んでいます。
人材育成の成果:年間50名以上の学生・若年層が地域課題解決や観光実務に参画し、将来的に観光業や地域活動の担い手となる。
雇用創出:新規現場の獲得による新たな地域の雇用創出及び、就活イベント等の開催により、年間30名以上の正規雇用をマッチング。
観光モラル啓発:観光教育イベントやワークショップを地域連携で実施し年間延べ2,000名規模で展開。訪日外国人観光客・地域住民双方の意識改善を促進し、オーバーツーリズムを軽減する。
多文化理解と観光問題解決:英会話や観光マナー啓発を通じて、年間100組以上の親子・子どもたちに教育機会を提供し、地域のグローバル対応力を高めていく。
地域連携の拡大:行政・大学・企業・NPO等との協働プロジェクトを毎年5件以上創出し、持続可能な地域課題解決の仕組みをつくる。
これらの活動を積み重ねることで、観光と地域社会が共に発展できる持続可能な仕組みを生み出し、「京都に来てよかった」と思える人を増やすことに貢献していきたいと考えています。
-
従業員・顧客・取引先への配慮
違いを知り、尊重が自然に根づく安全な職場
【差別の禁止】
弊社では、多様な人々が互いに尊重し合いながら働ける職場づくりを目指し、LGBTやジェンダー平等に関する正しい理解を促進するための研修を定期的に実施しています。
具体的には、京都労働局と連携した「パワーハラスメント防止対策研修」や、一般社団法人日本LGBTサポート協会と連携した「LGBT研修」等を実施し、差別やハラスメントを未然に防ぐための体制整備に努めています。
【労働安全衛生の徹底】
当たり前のことではありますが、労働者の安全と健康を守るため、(一社)京都工場保健会と連携し、産業医のサポートのもと定期的な安全衛生委員会を実施しています。
また、屋外勤務や季節変動のある現場では、熱中症対策・防寒対策・感染症対策等を徹底し、現場環境に即した具体的な取り組みを行っています。
【働きやすい労働環境の整備】
女性や高齢者を中心とする多様な人材が活躍する弊社では、誰もが働きやすい環境づくりを重要視しています。
育児等と両立できる柔軟なシフト体制や産休・育休取得の推進に加え、近年ではNPO法人クリエイター育成協会と連携し、障がい者雇用にも積極的に取り組んでいます。
【人材育成】
スタッフの成長とキャリア支援にも注力しており、英検・TOEIC・京都検定などの資格取得支援を行い、「京都観光おもてなしコンシェルジュ」を多数輩出。
また、元キャビンアテンダントであるマナー講師による定期的な接遇研修も実施し、“人”を通じた価値提供を支えています。 -
地域社会への配慮
産学公連携と拠点運営で地域力を育む
弊社では、地域に根ざした事業活動を通じて、コミュニティとのつながりを大切にしています。具体的には、以下のような取り組みを行っています。
・地域ボランティア清掃活動の実施
受託施設において、定期的なボランティア清掃活動を実施し、施設周辺の美化と地域環境の維持に努めています。清掃を通じて地域住民や利用者との交流を深め、信頼関係の醸成にもつなげています。
・産学公連携による地域支援
京都市内の大学やNPOと連携し、地域課題の解決や人材育成につながる産学公連携事業を推進。大学ゼミとの協働でフィールドワークを実施し、地域資源の活用や観光マナーの啓発活動を行うなど、次世代の担い手育成にも寄与しています。
・地域拠点における市民活動支援
弊社が指定管理者として運営を担っている「醍醐いきいき市民活動センター」では、地域団体・大学・NPO等と連携し、ワークショップやセミナーなどの開催を通じて、市民活動の活性化を支援しています。貸し館事業を通じた地域団体との連携により、地域の多様な活動を後押ししています。 -
環境(未来の社会)への配慮
紙・エネルギー削減と次世代育成に注力
弊社の業務は主に”人”と接する受付・案内業務等であり、製造・物流業のように大量の資源・エネルギーを消費するものではありません。
直接的な環境負荷は少ない業種ですが、契約書類や研修のデジタル化、通勤移動の最適化、制服の長期使用などを通じ、紙資源やエネルギーの削減に今後注力していきたいと考えております。
また、未来世代の持続可能な社会形成に資するよう、学び直し支援や人材育成にも注力しています。




