これからの1000年を紡ぐ企業認定

2025年度認定

京都茶ビール合同会社

代表:村岸 秀和

京都茶ビール合同会社

飲む楽しみと地域コミュニティを生み出す会社

クラフトビールを通じて飲む人の世界を広げ、人と場を生み出す会社。和束町の宇治茶を使った「茶ビール」の開発、地域活性化、素材の循環、ブルワリーを地域コミュニティのハブとして展開している。

次世代を担う人たちへのメッセージ

地域と人の想いを紡ぎ、1000年先へ続く物語を。

100年、200年先を見据える力というのは、日々の小さな選択と継続の積み重ねから生まれます。あなたが関心を寄せる地域、文化、環境、食、人とのつながり、そのすべてに、自分なりの問いを持ち、行動することでしか未来は創られません。
あなたが住む地域、環境、伝統があなたの資源であり、同志とともに紡いでいく物語が、1000年後に残る礎になるということかと思います。
あなたの思い・挑戦を地域の場・交流拠点を通じて支え、共に未来をつくる仲間になりたいと願っています。

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  • 経営理念

    Brewing Unexpected.― 予想外を醸す。

    私たち京都ビアラボは、この理念をすべての活動の中心に据え、クラフトビールを通して飲み手の世界を広げ、人と人をつなぐ場を生み出してきました。

    その背景には、代表・村岸が長年取り組んできた地域コミュニティ再生の経験があります。
    京都ビアラボ設立以前、村岸は京都市内を中心にNPO法人を通じた古民家再生活動に携わっていました。京都各地の空き家の活用や地域行事の支援に関わる中で、次第に「地域にある資源を、地域の中だけでなく外に向けて活かす手段をつくりたい」という課題意識が芽生えました。

    その鍵となったのが、「宇治茶」の産地として名高い和束町の茶農家たちとの出会いです。和束町での古民家再生活動を続ける中で、丹精込めてつくられた茶葉が、価格競争や後継者不足の中で価値を発揮できずにいる現状に触れ、「価値が埋もれかけていた茶葉を、新しいかたちで活かせないだろうか。」という想いが湧きました。そこで立ち上げたのが、「茶葉×ビール」という、「予想外」の掛け合わせによる新しいクラフトビール開発でした。

    この体験は、京都ビアラボ創業の根幹となり、「Brewing Unexpected.」という経営理念に結実していきます。単なる商品開発ではなく、「地域資源に再び光をあてること=社会の文脈を醸すこと」へと昇華させる意識が、その後のすべての事業の原点となりました。

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  • 経営理念に基づいて、具体的に取り組んでいること

    飲むだけじゃない、街のブルワリー

    1. 予想外のクラフトビールを醸造する
    年間40種類以上のビールを仕込み(小さなビアパブとしては最大級の品揃え) 、定番商品と合わせて多様なラインナップを展開。特別仕込みの煎茶エールやほうじ茶スタウトといった「お茶×ビール」の試みに代表されるように、飲む人が驚き、会話を生み、体験を広げることを目的としています。

    2. ビールを飲むだけではないコミュニティづくり
    創業当初から「ブルワリーは街のパブリックスペースである」という発想のもと、醸造所の場を地域の人々、旅行者、研究者、アーティストが交わる開かれたコミュニティとして育んできました。ライブイベントやワークショップ、コラボレーション企画を通して、単なる飲食の場を越えた「予想外の出会い」を提供しています。そこからランニングクラブや登山クラブがお客様の中からも立ち上がっています。

    3. 地域コミュニティとの相乗効果
    地域の商店、農家、教育機関、観光事業者と協働することで、ビールづくりそのものが地域資源を活かす仕組みとなっています。例えば、和束 町の茶農家と連携し、宇治茶の魅力を国内外に発信することで、地元農業への還元や観光促進の波及効果をもたらしています。

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  • 今後のビジョンや展望など

    地域資源を世界へ届けるビールづくり

    私たちのビールづくりの原点は、宇治茶の里・和束町との出会いにあります。今後は以下のような方向で事業を深化させていきます。

    * 和束町への貢献強化
    宇治茶の文化や農業を未来に繋げるため、農家と共に品質向上や新たな商品開発に取り組みます。

    * 生産地と都市部をつなぐサーキュラーエコノミーの実現
    素材の生産地(農村部)と消費の都市部(京都市内や観光市場)を結び、資源循環・地域還元型のビジネスモデルを確立します。茶葉や副産物の堆肥としての再活用、地域人材の活躍の場づくりを通して、持続可能なエコシステムを醸成していきます。

    * グローバル発信
    本店の延べ20万人の来訪者の9割が外国人という強みを活かし、京都ビアラボを「世界と地域をつなぐビールの実験室」として位置づけ、クラフトビールをきっかけとした京都の文化・食・農を世界へ伝えていきます。

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  • 取り組みにより、どのような社会的インパクトを起こしてきましたか

    茶畑再生と観光発信で地域価値向上

    * 和束町の茶農家・行政とともに生み出した「CHABEER」の広がり
    * 荒廃茶畑の整備や副産物利用(オイル生産など)を通じた茶産業の再活性化
    * これまでに 約1.75トンの和束茶葉をビールに使用
    * 京都市内の本店では 延べ20万人超、うち18万人が外国人という実績から、地域と世界をつなぐ「観光×食文発信」の役割を担う

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  • 今後のビジョンや展望により、どのような社会的インパクトが期待できますか

    和束町に循環型醸造所を設置し地域活性化を推進

    ソーシャルイノベーションの創出
    * 和束町における新たな醸造所設立計画を、生産者と行政を巻き込みながら推進中。2026年から2027年に和束町内での醸造所開設を目指し行政・農家・住民と検討中。
    醸造所は、地域住民が働ける場所・発信の場として位置づけ、「つくる/あつまる/伝える」の拠点へ。保育所併設、職業体験や観光客向けツアー等も実施予定。

    * 「CHABEER」の生産拡大とともに、和束町と京都市をつなぐ サーキュラーエコノミーのモデル地域を形成する。循環の仕組みづくりとして、世界的課題であるビール醸造後に発生する「麦芽粕」の利活用。現在でも年間40トン以上発生する麦芽粕の利活用に取り組む。
    製造残渣を茶畑に返して堆肥化。麦芽粕を利用した茶畑で育った茶葉を再びビールに活かすという循環型の茶ビール・コミュニティを2026~2030年にかけて構築する挑戦を進める。この仕組みによって、和束町の農業再生、地域経済の循環、観光と文の融合という多面的化な社会的インパクトをもたらすことを目指しています。

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  • 従業員・顧客・取引先への配慮

    安全であたたかい環境が、成長と交流を支える

    ・ステークホルダーとの対話
    消費者・取引先・地域住民・観光客といった多様なステークホルダーと直接接点を持つ場を運営しています。例えば、定期的なランニングクラブや地域イベント、試飲会などを通して顧客の声を聞き取り、商品開発やサービス改善に反映しています。
    また、地域農家や商店とのコラボレーションにより、双方の発展を意識した関係を築いています。

    ・差別の禁止
    外国籍スタッフや男女問わず若手からベテランまでが共に働いており、国籍・性別・年齢などによる差別を行わない明確な姿勢を持っています。スタッフ間でのハラスメント防止に関しても、日々のコミュニケーションを重視し、問題が起こらないよう風通しの良い環境づくりを意識しています。

    ・労働安全衛生の徹底
    ビール醸造や飲食提供の場では、安全衛生面の徹底が最優先です。醸造設備の取り扱いに関する安全ルールをスタッフ全員に教育し、厨房や提供エリアにおいても衛生管理を徹底しています。定期的な清掃、設備点検、手洗い・消毒の徹底などにより、安全で衛生的な労働環境を維持しています。

    ・働きやすい労働環境の整備
    多様な人材の受け入れ:外国籍スタッフを積極的に採用し、国際色豊かな職場環境を整備しています。ビザの取得支援などを行い、正規雇用への道を広げています。
    柔軟な勤務形態:子育て中のスタッフや学業と両立するスタッフの勤務を調整するなど、個別事情に配慮したシフトを導入しています。

    健康増進の取組:定期的なランニングクラブやサイクリングイベントを開催し、従業員も顧客と一緒に参加できる仕組みを作っています。これにより従業員の健康維持と、職場外での交流促進を実現しています。

    ・人材育成スキル開発の支援:ビール醸造技術やサービス業務に関する研修を定期的に実施しています。外国籍スタッフに対しては、日本語・英語双方でのコミュニケーションを工夫し、業務理解を深めています。

    社会課題に関わる人材育成:地産地消や環境保全の重要性を実務を通じて学び、スタッフが地域課題に自発的に関わる意識を育成しています。

    ボランティア活動:川掃除や地域イベントなどへの参加を業務の一環として位置づけ、スタッフに推奨しています。

    ・その他
    顧客への配慮:外国人観光客には英語対応を整備し、地域住民には
    「地域コミュニティの場」として気軽に立ち寄れる雰囲気を提供しています。

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  • 地域社会への配慮

    一杯の背景にある、地域との連携

    ・地産地消の推進
    和束産茶葉の利用:
    京都府和束町は「茶源郷」と呼ばれるほど高品質な茶の産地であり、その茶葉を活用した「茶ビール(CHABEER) 」を定番商品として醸造しています。
    茶葉の種類や焙煎度によって香りや味わいが変化するため、和束町の農家と連携し、ほうじ茶、かぶせ茶、深蒸し茶など多彩な原料を取り入れています。これにより、地元農産物の新しい可能性を広げると同時に、地域経済の循環を支える仕組みを構築しています。観光客にとっても「京都の茶文化をビールで体験できる」という
    ユニークな体験価値を、またビールきっかけで和束町を知るという機会を提供しています。

    ・地域・京都市への参画
    自治活動への参加:店舗のある七条界隈で定期的に実施される「川掃除」や「ゴミ拾い」といった清掃活動にスタッフと共に参加しています。単なる飲食店としての営業活動にとどまらず 、地域住民と顔を合わせて交流しながら、街の環境美化に貢献する姿勢を大切にしています。

    イベント・お祭りの主催:地域の伝統行事や季節のイベントにも積極的に参画し、時には主催者として企画運営を担います。例えば梅小路公園や祇園エリアでの音楽イベント、ランニングクラブ 、クラフトビールを中心とした地域フェスなどを通じて、観光客と地元住民が共に楽しめる場を創出しています。

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  • 環境(未来の社会)への配慮

    京都の素材と人をつなぐ、循環型ビールカルチャー

    ・廃棄物等の適正な管理、再利用、再資源化
    ビール醸造で生じる麦芽粕を廃棄せず 、農家や地域で飼料・肥料として再利用できるよう取り組んでいます。同じく様々な食品への加工を試しており、アップサイクルの循環も実施し認知を広めています。

    ・環境教育・学習の推進
    スタッフに対して、ビール醸造と環境保全の関わり(地産地消、廃棄物削減、水の循環など)を学ぶ場を設けています。
    顧客に対してもイベントやSNSで「お茶の産地とのつながり」 「麦芽粕の再利用」といった環境面の情供しています。
    報を発信し、持続可能なライフスタイルに触れるきっかけを提

    ・文化の継承・発展
    茶文化の継承:和束町の茶を使った「CHABEER」を通じて、京都の茶文化をを発信・継承しています。

    アートとの融合:店内やビール缶デザインに京都ゆかりのアーティストの作品を取り入れ、地域文化芸術の発展に貢献しています。

    ・その他
    コミュニティづくり:梅小路の店舗「KBL THE GARAGE」を「地域の居場所」と位置づけ、単なる飲食の場ではなく、世代や国籍を超えて人がつながれる社会基盤をつくっています。
    観光との融合:観光客に京都の地産品を体験してもらうことで、地域経済循環と国際的な文化発信に貢献しています。

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