第7回「これからの1000年を紡ぐ企業認定」公開プレゼンテーション・認定授与式を終えて

3月に開催した公開プレゼンテーションにて、オーディエンスに向けて自社の事業やめざす未来を発表してくださった第7回「これからの1000年を紡ぐ企業認定」認定企業6社。全社が認定にいたり、私たちとしてもたいへん嬉しく思っています。公開プレゼンテーションの様子とともに、各社をご紹介いたします。

2023年3月、第7回にして初の試みとして、申請企業のプレゼンテーションを公開イベントとして行いました。プレゼンの場で語られる、各企業の画期的・先進的な取組や、自身の経験にもとづいた強い思い。「審査員と運営メンバーしか聞けないなんてもったいない!」と毎年感じていたので、今回たくさんのオーディエンスの方と場を共有できたことはこの認定制度にとって大きな一歩だったと考えています。

>「これからの1000年を紡ぐ企業認定」のリニューアルと、事業アイデアコンテスト開始への思い

この日、webサービスを通じて、オーディエンスの皆さんから各社への応援メッセージをたくさんいただきました。各企業の生の声が「これからの1000年を紡ぐ企業認定」に興味を持ってくれた方たちに届き、共感や応援が生まれる。そんな場をつくることができ、とても感謝しております。

改めて、認定企業6社をご紹介します。


 

株式会社Casie


評価ポイント:確固たるビジョンを元に、試行錯誤を行いながらユーザー体験の向上に努め、アーティストの信頼を獲得してきました。アート市場において、従来では成立し得なかった効率的な流通の仕組みを実現させ、新たな社会的価値を提供した点を評価しました。

株式会社Casie webサイト

 

Curelabo株式会社


評価ポイント:アパレル市場では、環境を配慮した素材開発や製品が世界的に求められています。京都の大学との産学連携研究による新たな素材開発や、京都の地域企業との事業連携にも積極的に取り組み、循環型ものづくりとしての素材・商品開発を評価しました。

Curelabo株式会社 webサイト

 

株式会社きゅうべえ


評価ポイント:健康寿命の延伸、事業継承、DXへの対応等、地域社会で必要とされる部分で挑戦し続けています。地域とつながりを持って課題解決を実現しており、同業者、他業者と協力しあい、社会を巻き込んでシェアサイクルを広げていることを評価しました。

株式会社きゅうべえ webサイト

 

株式会社便利堂


評価ポイント:デジタル印刷技術が中心となった現在においても、精密なコロタイプの優れた再現性と保存性を生かし、コロタイプのカラー化を実現しました。独自に発展した技術を活かし、文化・芸術を複製保存する活動に継続的に取り組んでいる点を評価しました。

株式会社便利堂 webサイト

 

京都デニム(有限会社豊明)


評価ポイント:伝統工芸である友禅染の価値に対し、商品だけでなく、コミュニティの形成にも寄与する拡張性を実現しています。新しい伝統工芸の継承の形として、デニムという日常生活に取り入れやすい素材を活用したコミュニティの形成、発展を評価しました。

京都デニム webサイト

 

合同会社まいまい


評価ポイント:経験豊富なガイドによる多様なツアーを企画し、その魅力を発信することで「まち歩きツアー」の事業としての成立を示しました。日常的な生活にあるまちの魅力をツアーとして切り出し、持続可能な観光サービスとして提供している点を評価しました。

合同会社まいまい webサイト


 

審査員には、株式会社talikiの中村 多伽さん、一般社団法人リリースの風間 美穂さんに新たに加わっていただき、質疑応答の時間には各企業の取組をさまざまな視点から掘り下げていただきました。

そして、公開プレゼンから1ヶ月ほど経った4月下旬。昭和初期の建築が復元された京都市役所「正庁の間」にて、認定授与式を執り行いました。各社の取組の現状や今後の展開について京都市長 門川 大作も交えて意見交換を行い、SILKからも改めて応援のメッセージをお伝えしました。

今、私たちは、できるだけ活動をオープンにして、地域の皆さんと一緒にソーシャルイノベーションに取り組む企業を応援していきたいと考えています。今後も色々な場を設けていきますので、ぜひご参加ください。また、認定企業との連携に興味をお持ちの方は、ぜひSILKメンバーにお声がけください!

計34社になった、「これからの1000年を紡ぐ企業認定」のコミュニティ。このつながりを活かして各社の事業がさらに豊かになっていくよう、SILK一同、精一杯サポートさせていただきます。

写真・文:柴田 明(SILK)